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誰かの記憶に残らないとしても。
山中 凜太郎

関西空港事務所
航空管制官

2020年4月採用

どのようなきっかけで航空管制官になろうと思ったのですか。
最初はドラマの影響からパイロットを目指していましたが、身体検査基準を満たすことができず残念ながら断念しました。それでもパイロットの一番近くで仕事がしたいと考え、常にパイロットと交信をして飛行の安全を支える航空管制官を目指しました。
航空保安大学校の研修について、
思い出や印象に残っていることはありますか。
航空保安大学校に入り1週間で新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出され、寮での待機が指示されました。 そこから2か月は寮からほぼ出ない生活をしており、同期ともあまり会話ができず対面での授業もなくなったので、本当に8か月で現場に出られるのか不安でした。しかし、そんな中でも教官方が実習を行うために動いてくださり、ビニールで埋め尽くされた実習室で教官とマンツーマンの実習を行い、必要な知識や技術を身につけられたことが印象に残っています。
現場で働く中で航空管制官の魅力は何だと感じていますか。
航空管制官の仕事はたとえどんなに複雑で難しい状況だとしても、冷静にパイロットに指示をし、空の安全を守ることが必要です。しかし、空の安全は当たり前のことであり、誰かの記憶に残ったり褒められることはほとんどありません。そうであっても、周りの仲間と声をかけ合い、多くの航空関係者と協力をしながら必死に当たり前を守る姿が航空管制官の魅力だと感じています。
職場の雰囲気はいかがですか。
職場はだれとでも気軽に話せて明るい雰囲気だと思います。航空管制官は資格を取ってしまえば一人の航空管制官として先輩に対しても「これはこうしてください。」と調整をしたり、「この航空機とこの航空機は近づく可能性があるので注意が必要ですね。」と注意を喚起したりしないといけません。そのため、コミュニケーションにおいて先輩と後輩の距離が近いと思います。
若手としてチームのために貢献していることがあれば教えて下さい。
職場ではAPUの活動をしています。APUとはAnzen Promotive Unitの頭文字をとったもので資格を取得し間もない若手職員を中心に6人が所属する関西空港事務所独自の活動です。そこでは関西空港の空域再編に伴い、管制業務においてスレット(threat)となり得るポイントなどをまとめたハザードマップを更新するなど、日々の業務におけるエラーを少しでも減らし安全に管制ができるよう貢献しています。
空の安全を支える管制官も、たくさんの人に支えられている。
中嶋 萌

成田空港事務所
航空管制官(訓練中)

2018年4月採用

異動されて現在は訓練生とのことですが、
航空管制官の訓練について教えてください。
航空管制官の訓練は、座学での知識のインプットと、シミュレータ・OJTを通してのアウトプットが基本となっており、これらを繰り返すことで着実に技量を身に着けていきます。間接的に人命を預かる業務である以上、決して易しい訓練ばかりではありませんが、サポート体制が充実しており、なによりも官署全体で訓練生を育てていこうという温かい雰囲気がありますので、安心して訓練に励むことができています。
リフレッシュのために心がけていることはありますか。
気持ちの整理と切り替えのため、一日の出来事やその時の思考・感情を簡易的に振り返り日記に記しています。日記を通して自身を客観的に分析し、区切りをつけることで、必要以上に考えすぎることを防ぎ脳や心を休められていると思っています。また、航空管制官は複数のタスクに追われる場面が多々ありますが、思考や感情を客観的に把握する力はそのような状況においても冷静さを保つために非常に重要だと考えています。
現場以外の経験もあるとのことですが、
この職種の魅力は何だと思いますか。
以前は、霞が関にある国土交通省航空局で将来の航空管制の企画立案に関する業務に従事していました。急速に発展し続ける航空産業と共に、航空管制のあり方にも変化が求められ続けていきます。しかしそれと同時に守っていくべき歴史もあります。航空交通や航空管制の変化とその承継を現場の最前線で直接体感できることは、この職種ならではの魅力の一つだと思っています。
最初に赴任された時と、現在とで仕事の見え方に変化はありますか。
霞が関において様々な経験を持った他職種の方々と一緒にお仕事をさせていただいたおかげで、より広い視野や新たな着眼点を持つことができるようになったと思っています。また、一度現場を離れたことで、航空管制官が様々なツールやルール等を駆使して業務に専念できる環境の裏には、多くの関係者の支えがあるということを深く実感でき、今後の業務を行ううえで心構えにも良い変化をもたらしてくれました。
これまで経験した業務で印象に残っていることを教えてください。
業務ではないのですが、初任地の空港の管制塔内に初めて入ったときに見た、目の前を大迫力で航空機が横切った瞬間の光景は今も瞼の裏に焼き付いています。まだ訓練も始まっていない当時でしたが、あの瞬間、自身の中で航空管制官としての誇りのようなものが小さく芽生えたのだと思います。これからもあの時の光景と胸の高鳴りを心に留めて、決して慢心せず謙虚に仕事をしていきたいと思っています。
判断力と連携力を発揮しながら、安全を守る使命感
原澤 昌秀

航空局交通管制部管制課
運用第二係長

2009年4月採用

現在のお仕事について教えて下さい。
航空路管制業務・航空交通管理管制業務における現行運用に関することを担当し、管制運用上の課題や官署からの要望を検討し、管制運用がスムーズに行えるよう関係機関と調整等を行っております。管制運用変更時には規程類の改正手続きを行ったり、運用に関する報告を受領した際には情報収集、資料作成、関係者への報告など業務は多岐にわたります。
現在の業務の苦労する点とやりがいを教えて下さい。
内部調整だけでなく、外国機関や他省庁との調整を行うため、さまざまな主張や視点を理解し、管制業務以外の知識も習得する必要があります。そのような中で、関係者との調整が整い、管制運用がより良い方向に改善され、円滑に実施できたときに大きなやりがいを感じています。複雑な課題に対して最適な解決策を導く力が必要だと感じています。
現場の業務とは違いますが、
仕事をする上でどのようなことを大切にしていますか。
航空管制官は、目の前の航空機に対して安全で効率的な運航を確保するため、空港や空域で監視・指示を行う現場業務を担います。一方、本省の業務は、航空機が安全かつ効率的に運航できる仕組みづくりに重点を置きます。管制現場と航空会社双方の状況を理解し、安全と効率の両立を意識して制度設計や調整を行うことが重要です。
これまで経験した業務で印象に残っていることを教えてください。
東京航空交通管制部に所属していた時のことですが、悪天候で羽田空港が混雑し、到着機が次々と上空待機する状況での対応が印象に残っています。複数の航空機の間隔を維持しながら、優先度を判断し、着陸順序を調整する必要がありました。刻々と変わる気象と燃料状況を考慮し、航空機へ指示することにより安全を確保したとき、緊張感と達成感を強く感じました。瞬時の判断とチーム連携の重要性を実感した場面です。
航空管制官の魅力は何だと思いますか。
航空管制官の魅力は、気象や交通状況が常に変化する中で、自分の指示により航空機が動き、安全運航に直接貢献できる点です。悪天候やイレギュラーな事態など複雑な状況を乗り越えたときの達成感は格別です。また、管制業務はチームで行う仕事であり、円滑なコミュニケーションと協力が不可欠です。高度な判断力と連携力を発揮しながら、安全を守る使命感がこの仕事の最大の魅力です。
「問い直す」を、繰り返す
若松 貴史

東京航空交通管制部
主幹航空管制官

2005年4月採用

主幹航空管制官として、チームではどのような役割を担っていますか。
管制卓に着席して行う管制業務のほか、チーム運営を担当する管理職(次席航空管制官)を補佐する役割を担っています。また、訓練教官として指名されていることから、新人や他官署からの転入者が資格を取得するための研修を担当し、OJTやシミュレータを用いた訓練により指導に当たっています。その他、航空管制官の資格に係る定期的な審査の管理、緊急対応等の訓練の取りまとめを行っています。
航空路管制業務の仕事を教えて下さい。その魅力は何ですか。
主に航空路を飛行する巡航フェーズの航空機に対して磁針路や高度、速度などの指示をすることで安全な間隔を保つ業務です。レーダー画面を見て航空機に指示を発出する航空管制官と、他機関や隣接の空域を担当する航空管制官との調整を行う航空管制官の2人一組で業務を行います。繁忙時で互いに連絡が取りにくい状況下でも、状況に対する認識を合わせて同じ結果に向かって連携できているときに面白みを感じます。
若手からベテランまでいるチームの中で、
仕事をする上で大切なことは何ですか。
ベテランは過去の経験から、予期しないトラブルへの対応力に優れている一方で、若手は運用方法の変更や使用する機器の更新への順応力に長けています。互いの強みを活かすためのコミュニケーションを気軽に取れるような雰囲気づくりが大切であるように感じています。
職場の仲間たちと何かをやり遂げたエピソードなどはありますか。
管制部空域再編という、管轄する空域をはじめ航空機の取扱いに係る基本的なルールが変更となる大きな変革を経験しました。再編の段階毎に応じて研修内容を再構築するなかで、航空路管制の現場において連綿と積み上げられてきた「安全のためのノウハウ」を取り入れる工夫を凝らしました。それらの知識と技術は管制部再編後も変わらず重要であり、文字にできないようなニュアンスの部分まで、次の世代へ継承していきます。
航空管制官の魅力は何だと思いますか。
航空需要の増加や効率的な運航のための技術面の向上など、航空業界の発展に伴い航空管制官を取り巻く環境も刻一刻と変化しています。そのため、資格を取得した航空管制官であっても、自身の知識や技量が安全を担保するに十分であるかを常に問い直す必要があります。環境が変化する度に「問い直す」を繰り返します。その結果として専門性を高めていくことができる点が、航空管制官という仕事の魅力であると感じています。
安全のための環境を整え、人が活きる職場をつくる——管理職の仕事
村井 暁美

大阪空港事務所
先任航空管制官

1991年4月採用

先任航空管制官のお仕事を教えて下さい。
先任航空管制官は、管制業務全般に責任をもち職場を束ねる役割を任っています。例えば、職員の異動に関連する人事管理や勤務管理の他、管制業務の運用に変更が生じた際に、新たに策定する規程類に関する運用管理や危機管理などを行っています。また、職員一人一人がやりがいをもって業務を行えるよう職場環境を整えることも先任航空管制官の仕事です。
現在の業務の苦労する点とやりがいについて教えて下さい。
苦労というと少し違うかもしれませんが、人事に関することは難しいです。これが正解、ということはまずありません。管制業務の運用に関しては、詳細を見るだけではなく、全体を把握しておくべきこととのバランスは気にします。やりがいという点では、現場で忙しい中、みんなが率先して行動を起こして、積極的に物事に対処してくれるのを間近で見られるところです。
多くの職員を束ねる管理職として、心掛けていることはなんですか。
話しかけやすい雰囲気をつくることを心がけています。よく言う言葉で言えば「心理的安全性の確保」を大切にしています。職場の雰囲気がよければ、積極的に発言ができ、業務にも前向きになれます。管理職でも知らないことや間違いそうなことがありますが、そこを指摘してくれる雰囲気があることで、組織も健全かつ方向性を間違うことなくいられる。まずはそこからだと思っています。
最初に赴任された時と現在とで
仕事に対する思いについて変化はありますか。
基本的には変わっていないと思います。最初に赴任した時はすべてがわからないことだらけ、今も諸々模索中ですが、好きな航空の世界に携われているという実感は変わっていないです。変化があった点としては、責任の重さの「感じ方」です。最初の新人の頃も管制業務の責任の重さは感じていましたが、立場が変わるごとに別の責任の重さも痛感しています。
航空管制官の魅力を教えてください。
日々似たような状況はたくさんありますが、まったく同じ状況ではなく、常に新しい状況に対処して向かっていくというところでしょうか。あとは、世代やバックボーン、働く環境が異なる航空管制官が共に働いていますが、マイクを握れば一航空管制官。出発空港から航空路、そして目的空港まで、各地の管制官がリレーして航空機の安全を守っています。全国官署の仲間たちと空の安全を守っているというところも魅力の一つだと思います。
空の仕事を始めてみませんか
後藤 秀行
(幹部職員)

東京空港事務所
所長

1991年4月採用

所長のお仕事を教えて下さい。
東京国際空港(羽田)の空港長として、羽田空港に関わる全ての国、機関、事業者、エアライン等との連携や調整を行います。また、地域との連携も重要となるため自治体や警察、消防との調整等も行います。空港内で起こるほぼ全ての事象について報告が入るため、全体的なマネジメントを担っています。羽田空港の大きな特色としてVIPの接遇があり、天皇皇后両陛下、内閣総理大臣、外国要人等のお出迎えとお見送りが頻繁にあります。
これまで様々なお仕事を経験される中で
常に心がけてきたことはありますか。
常に心がけている事は、自分の置かれている立場を理解し、自らの職務と関係する周囲を最善の状態にするため一生懸命に努めることです。業務上のことだけではなく、一緒に働く仲間(上司も同僚も後輩も)を元気にできたらと考えています。もう一つは、自分が次に担うであろう役割をよく観察し積極的に関わることで、自分が任された初日から動けるように準備しておくことです。主任であれば主幹の役割を、係長であれば調査官の役割を考えて行動するだけで広い視点で判断することができるようになります。
ご経験されてきた業務の中で
印象に残っていることについて教えてください。
経験してきたどの業務も印象に残っていることはありますが、比べものにならないのは東日本大震災の一連の対応だと思います。大地震→大津波→福島原発事故という連鎖事案で、地上交通は寸断され、海上交通は津波被害の残骸で陸に近づけないという中、航空交通に焦点を絞った対応が取られました。ただし、仙台空港を含む周辺空港は機能の殆どを消失していたため、対応の全てが超法規的措置という状態での数ヶ月間でした。事案が収まった後の管制業務に影響を与えないよう、ずっと考え続けていた記憶があります。
航空管制官としてのキャリアを重ねたことで
仕事の見え方に変化はありましたか。
航空管制官として色々な職場や立場で仕事をしてきましたが、一番感じていることは「航空管制というのは本当に多くの人達に支えられて成り立つ仕事」ということです。この思いは経験を積むほど強くなってきます。航空管制官一人一人が本来持つパフォーマンスを最大限発揮するために大勢の人達が関わっています。何かしらの事象があったとき、この大勢の人達を少しでも助けてあげられる知識とスキルを持つことが、私の管制官像です。
航空管制官の魅力を教えてください。
航空管制官の魅力は数多くあると思いますが、一番の魅力は「同じ基準やルールをもとに、同じ価値観をもって、世界中の人達と繋がることができる」ことだと思います。当然、航空業界外の人達、航空業界の人達で違いはありますが、特に航空管制に関わる人達とは日々の自分の経験や知識そのままで欧州でも北米でもアジアでも対等に話を始めることができます。このような職業は本当に少ないと思いますし、やりがいのある楽しい仕事だと思っています。
航空管制官公式ホームページをご覧の方に一言お願いします。
見上げた空が私たちの仕事場です。一緒に航空管制官をやってみませんか!


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