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航空管制官 公式

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「ことば」で繋ぐ空の安全。
重松 祐紀

広島空港事務所
航空管制官

2019年4月採用

どのようなきっかけで航空管制官になろうと思ったのですか。
航空管制官という職業を意識したのは、パイロットである兄の影響がありました。兄が開いていた空の地図(エンルートチャート)が地図である事もすぐには理解できなかった私ですが、このきっかけが後に航空管制官を目指す始まりでした。大学在籍中の就職活動で航空業界を調べ、空の安全を守るという職業に魅力を感じ採用試験に挑戦する事を決めました。
管制官になるための研修について教えてください。
航空管制官が資格取得するための実地訓練においては、訓練生を常に監督し指示や助言を行う先輩航空管制官が後方にいます。訓練期間を長くも、短くも感じる自分にとっては厳しい訓練でした。資格を取った時の嬉しさはもちろんありましたが、先輩の監督はなくなり、自分の判断が多くの人の命を預かっているという責任の重さを一層感じました。資格を取得してから2年が経つ今でも時には緊張しますが、使命感を持って仕事をしています。
職場の雰囲気はいかがですか。
管制業務は主に言葉をツールとする仕事であり、会話力の高い方々が多いと感じています。業務中ではチームの一人一人の「ことば」が空の安全に繋がります。ベテランから若手まで、幅広い年齢層のチームで働いていますが、先輩、後輩関係なくはっきりと意見を交わす事ができる明るい雰囲気です。
未来の航空管制官へメッセージをお願い致します。
航空管制官が仕事で使う「ことば」には多くの命が託されています。日本全国の航空管制官のことばが繋がり、皆さんが見上げる空を守っています。その空の安全を守る、新たなチームの一員として一緒に働ける事を楽しみにしています。今、航空管制官を目指している皆さんには是非自分の可能性を信じて挑戦して欲しいと思います。
仲間と共に空の安全を守る。
中嶋 博之

大阪航空局保安部管制課
管理係長

2012年4月採用

現在のお仕事について教えてください。
西日本の空港で働く管制官が働きやすい環境を作ることが仕事です。例えば、管制官の必需品であるヘッドセットは毎日使う物なのでどうしても故障が発生します。その様な場合に備え、必要数の調査・購入等を行っています。管制業務を離れ大阪航空局で働いていますが、できる限り現場の目線を持ち続けることを意識しています。
これまで経験した業務で印象に残っていることについて教えてください。
現在は大阪航空局で働いていますが、私の初めての勤務地は中部空港事務所でした。初めて無線でパイロットと交信をしたときのことは約10年経った今でも良く覚えています。緊張で頭がいっぱいでしたが、後から管制官としての実感がじわじわと湧いてくるような忘れられない経験です。
未来の航空管制官へメッセージをお願い致します。
相手の気持ちに寄り添うことが安全な管制業務に繋がると思いますので、色々なことに興味を持ち多様な価値観に触れて感受性を豊かにしてください。飛行機の出発から到着まで、どのような状況においてもパイロットを声で支える管制業務は困難な時もありますが、同時にとてもやりがいのある仕事です。いつか皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
ライフステージの変化に対応し、仕事も子育ても諦めない。
世良田 佳代

神戸航空交通管制部
主幹航空管制官

2004年4月採用

航空管制官を目指したきっかけを教えてください。
成田空港の近くの学校に通っていたので、空港も航空機も身近で魅力を感じていました。進路を考える中で航空管制官について知り、『なんとなく、おもしろそう』と感じたことが、きっかけです。今となっては、自分の直感を信じて良かったと思っています。
航空路管制業務の魅力はなんですか。
レーダーや無線を使用し、一定の高度以上の航空機に対し指示や情報を発出し、安全に飛行できるよう監視しています。業務はチーム単位で行い、分割した各空域をそれぞれ二名の管制官が協力し管制するので、情報の共有や意思疎通が重要になります。良好なチームワークが発揮され、繁忙時間帯を乗り越えた後は、当然のように目的地に到着する航空機をレーダー画面上で確認しながら、同僚への感謝と達成感を感じます。
子育てと仕事の両立について教えてください。
管制官の夫と3歳、6歳の男の子の4人家族です。私自身の9か月の育児休業に続き、夫が育児休業を1年間取得しました。同僚や上司など職場全体の理解やサポートがあり、現在は育児時間やフレックス勤務といった制度を利用しながら「共働き、共育て」を実践できています。最近は男性も育児休業を取得することが多く、制度の定着を実感しています。
未来の航空管制官へメッセージをお願いします。
航空管制官は困難な状況に立っても決して諦めず、焦りや不安に惑わされずに冷静に次の一手を決める必要があります。日々の生活の中で、直面した課題に、粘り強く冷静に取り組むことを大切にしてください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしております。
仲間を信頼して連携する。
木船 義彦

航空保安大学校岩沼研修センター
副長

1995年4月採用

航空管制官を目指したきっかけを教えてください。
幼いころ観た映画の影響で航空に対する漠然とした憧れがありました。中学生の頃、航空業界の職業について調べていくうちに管制官のことを知りました。航空業界には様々な職種がありますが、専門的な知識で冷静に航空機に指示を出す管制官の姿に魅了され、自分も航空の安全を支える一員になりたいと思い志望しました。
航空保安大学校は、岩沼にもあるのですか。
岩沼研修センターでは全国に配属された現役管制官を対象にキャリアに応じた研修を行っています。研修には必要な知識や技術を習得するための様々なコースがあり、その内容は訓練に関するものからマネジメントに関するものまで多岐に渡ります。現役の管制官が各研修コースに参加して得た知識や技術を現場で実践することで管制組織全体のレベルアップを図っています。
管制業務を行っている管制官に対する研修を行う教官(副長)として
大切にしていることはなんですか。
研修をとおして新たな知識や技術を習得した管制官が、各勤務地に戻りそれぞれの気づきに基づいて行動を起こすことで職場内に変化が生まれ組織が活性化されると考えます。そのため研修に参加したすべての管制官が各勤務地で新たに習得した知識や技術を実践しようとするモチベーションを得られるよう、教官が一丸となって講義内容の工夫・改善に取り組んでいます。
未来の航空管制官へメッセージをお願い致します。
管制業務は、他の管制官との連携が特に重要です。連携がうまくいかなければ単に業務がギクシャクするだけでなく安全面に影響が出てしまいます。『航空の安全』という同じ目標を持つ仲間を信頼して常に相手が求めていることや、どのような仕事をする人なのかを考えて行動することが必要です。皆さんと一緒に連携できる日を楽しみにしています。
さあ、一緒に空の安全を守ろう!そして最高のサービスを提供しよう!
小林 雅子

青森空港出張所
先任航空管制官

1990年4月採用

航空管制官を目指したきっかけを教えてください。
大学卒業後、初めは民間企業に就職しました。仕事を続けるうち、もっと多くの人の役に立つ仕事がしたいと考えるようになりました。そんな時、たまたま航空管制官のパンフレットを目にし、航空管制官という職業があることを知りました。業務内容を知るにつれ、その魅力に取りつかれ、応募しました。
官署の管制官を束ねる管理職として、心掛けていることはなんですか。
管理職として、まずは運用現場の最新の状況を把握すること、同時にチーム一人一人の体調や心理状態を把握することを心がけています。働きやすい環境をキープするために、風通しの良い職場(話や相談しやすい)になるようにしています。また、明るい表情で積極的にメンバーと会話するようにしています。
これまでの経験で「いま役立っていること」と思うことはなんですか。
管制官は集中力が大切です。私は以前から趣味などに没頭する癖があり、意外にもこれが業務に役立っていると感じます。地理(地名や国名など)に詳しいと、業務で必ず役に立ちます。また、世界各国の操縦士と通信を行うため、異なる英語アクセントに遭遇することがあります。色々な国の音楽を聴いたり、映画鑑賞を楽しんでいたことで、聞き取りやすくなったのではないかと思います。
未来の航空管制官へメッセージをお願い致します。
航空機に詳しくなくても、英語が流暢でなくても、研修があるので心配いりません!空の混雑具合や天候によって操縦士からのリクエストも多種多様です。操縦士とのコミュニケーションを通じ、瞬時に最適な判断ができるよう、チームみんなで助け合います。操縦士からお礼を言われるとやりがいを感じます。皆さんと一緒に働くことを楽しみにしています。
航空管制の仕事を通して、社会の未来を創っていこう。
伊藤 公彦
(幹部職員)

福岡航空交通管制部
次長

1984年4月採用

福岡航空交通管制部の次長として、どのような仕事をしていますか。
福岡航空交通管制部内に設置されている航空交通管理センターは、日本の空を有効活用するための空域管理、安全で円滑な航空機運航を支援するための航空交通流管理、太平洋上を飛行する航空機に対する航空管制の3つを実施する日本で唯一の機関です。次長は、これらを支える運航情報やシステム・施設の管理も含めて、センター全体のマネジメントを担っています。
これまで経験した業務はどのようなものがあり、
「今」役立っていることはなんですか。
初任地は東京航空交通管制部、その後、航空交通管理センターで組織改編、新システム移行を経験し、航空局管制課では国際会議への参画やシステム整備、将来の航空交通システムの長期ビジョン策定に携わりました。この経験から、国際的な視野で見る、将来を想像して今を考える、メリット・デメリットを明確にする、という思考を養えたことが役に立っていると感じます。
航空管制官に求められる能力はなんですか。
管制官に求められる能力は多岐にわたりますが、コミュニケーション能力、判断力、統率力など多くは努力や経験で培うことができるでしょう。管制官に限らず必要なことは「決めつけない向上心」だと思います。自分の限界を決めないこと、そして、常に知識や技能を高める気持ちを忘れないことです。私自身、この仕事に就いて40年近く経っても未熟と感じ精進の毎日です。
航空管制官公式ホームページをご覧の方に一言。
「安全で、便利で、快適で、楽しい空の旅」を支える管制官の仕事は重い責任を伴います。その一方で、パイロット、運航管理者、システム開発者、気象職員など多くの人たちと協力して、それを担っているという自負と誇りを得られると思います。そして、採用同期や一緒に働く仲間は生涯の友になるかもしれません。あなたも、管制官の未来を創ってみたいと思いませんか。


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