羽田空港のこれから

これまでの取組

羽田空港の国際線増便の必要性

2010年(平成22年)に4本目の滑走路の整備及び国際線ターミナルの新設により増便が可能となり、国際定期便が再び就航した羽田空港。 日本の成長、地域の発展に、より大事な役割を果たすようになりました。

これからの日本の成長を支えるために、羽田空港をさらに世界に開くことが必要です。

首都圏の国際競争力を強化

首都圏の国際競争力を強化

都心からのアクセスも便利な羽田空港。アジアの都市との競争を勝ち抜き、世界中からヒト・モノ・カネを東京に呼び込みます。

地方を元気に

地方を元気に

より多くの外国人観光客をお迎え

より多くの外国人観光客をお迎え

増加する外国人旅行者をさらに呼び込み、買い物や宿泊をしてもらうことで日本全国の経済を活性化させます。

人口減少社会を迎えた日本で、私たちがこれからも豊かな生活を実現していくためには、羽田空港の国際線の増便が欠かせません。

飛行機増便の理由

成田空港と役割を分担しながら、羽田空港の国際線の増便を進めることが重要です。
・羽田空港は、国内線の主要な空港であると同時に、国際線の需要が高い路線にも対応していきます。一方、成田空港は国際線の中心空港として、国際ネットワークを強化し、LCCや貨物需要にも対応していきます。
・また、羽田空港以外での国際線増便を実現するためのさまざまな方法を改めて比較・整理しました。

成田空港を活用する方策

羽田空港及び成田空港の特性を最大限生かしながら首都圏空港全体としての機能を最大化することを目指していきます。なお、国際線のニーズが高い時間帯は、既に成田空港もフル稼働している状態です。

首都圏の国際競争力を強化

(出典)首都圏空港機能強化技術検討小委員会資料より抜粋

首都圏の他空港を活用する方策

茨城空港や静岡空港等の首都圏周辺のその他の空港も重要で、その活用に取り組んでいきます。他方でこれらの空港については、都心へのアクセスの改善(時間・運賃等)が課題となっています。

首都圏の他空港を活用する方策

※静岡駅での乗り換え時間は考慮しておりません

新たな空港を建設する方策

長期的な方策としてこれまでも調査・検討が行われてきましたが、今ある施設の有効活用、工事費用・時間、交通アクセスなど、様々な観点から引き続き検討が必要と考えています。

国内線を減らす方策

羽田空港の国内線需要は高く、ビジネスや観光をはじめ様々なニーズがあり、また、首都圏だけでなく全国を元気にしていくためにも、羽田空港を中心とした国内線ネットワークの維持・充実が引き続き求められています。

国内線を減らす方策

様々な方策について比較しても、羽田空港の役割を他の空港で担うことは難しい状況です。

羽田空港の国際線増便の実現方策

深夜・早朝時間帯の活用について

国際線の運航は、日本の地理的位置や時差の影響で、特定の時間帯に需要が集中しやすい傾向があります。特に、15:00~19:00の時間帯に国際線の需要が集中するため、この時間帯の発着回数を増やすことが求められます。

深夜・早朝の時間帯(23時~6時)については、地域環境への配慮から、滑走路の運用を2本に限定し、陸上を避ける飛行経路を使用することで、24時間空港としての機能を維持しています。そのため、この時間帯をフルに活用することは難しい状況です。

滑走路運用の再検討について

航空機が安全に離着陸するためには、他の航空機と交錯しないように調整する必要があります。
例えば、南風の際にD滑走路を離陸に使用すると、A滑走路やC滑走路からの出発機と交錯を避けるため、片方の滑走路で離着陸が行われている間、もう一方の滑走路では待機が必要になります。
この調整により、航空機が待機する時間が増え、結果として運航できる便数が減少してしまいます。

滑走路運用の再検討について

※北風時にはD滑走路をフル活用することとしています。

国際線増便に向けた施設整備

羽田空港の新飛行経路運用及び国際線増便に向けて、必要となる施設整備を実施しました。

新飛行経路導入に必要な施設の整備

新飛行経路導入に必要な施設の整備

ターミナルの拡充

  • 1. 第3ターミナルビルの拡充
  • ・︎ボーディングブリッジほか旅客増に伴い施設を整備
  • 2. 国内線第2ターミナルビルの拡充
  • ・︎国際線対応施設の整備(南側ピア部分の国際・国内共有ターミナル化
  • ・︎税関等の施設を新たに設備
  • ターミナルの拡充

    住民説明会

    羽田空港の機能強化に関する検討は、住民説明会の開催等、双方向の対話を6つのフェーズに分けて実施し、皆様のご意見を伺いながら進めてまいりました。

    住民説明会