国土交通省は、港湾法の規定に基づき、平成30年6月29日、鹿児島港を国際旅客船拠点形成港湾に指定し、石井啓一国土交通大臣から鹿児島港の港湾管理者に指定書の交付を行いました。 |
現在、政府は、「明日の日本を支える観光ビジョン」(平成28年3月30日、明日の日本を支える観光ビジョン構想会議)で掲げた「訪日クルーズ旅客を2020年に500万人」の目標の実現に向け、既存岸壁の改良・延伸、クルーズ船の誘致を目指す自治体とクルーズ船社との商談会の実施など、ハード・ソフト一体となったクルーズ船の受入環境の整備に取り組んでいます。
この取組の一環で、国土交通省は、クルーズ船社による旅客施設等に対する投資と国や港湾管理者による受入環境の整備を組み合わせることにより、短期間で効果的な国際クルーズ拠点の形成を図るため、平成29年通常国会において港湾法を改正し、国土交通大臣が指定する港湾において、旅客ターミナルビル等に投資を行うクルーズ船社に岸壁の優先的な使用を認める新しい制度を創設し、平成29年7月には6港(横浜港、清水港、佐世保港、八代港、本部港、平良港)を指定しています。
今般の鹿児島港の指定により、今後、鹿児島港においては、港湾管理者が「国際旅客船拠点形成計画」を作成するとともに、同計画に基づき、港湾管理者と連携するクルーズ船社が岸壁の優先的な使用、クルーズ船社による旅客ターミナルビルの整備等に関する協定を締結するなど、国際クルーズ拠点の運用開始に向け、必要な取組を進めていくこととなります。
石井国土交通大臣からは、「鹿児島港において国際旅客船の寄港拠点が形成されることは、鹿児島県の地域経済の発展のみならず、これまでに指定された港湾と連携することを通じて、日本各地への更なる寄港促進につながることが期待されます。」旨のご発言がありました。
三反園鹿児島県知事からは、「今回の指定により、クルーズ船の寄港数が増加し、地域活性化につながる効果が期待され、クルーズ船の誘致活動に全力で取り組んでいる本県にとって、大変喜ばしいことです。今後とも、クルーズ旅客が安心して楽しめる拠点整備に努めてまいります。」旨のご発言がありました。
○日時 : 平成30年6月29日(金)11:45~
○場所 : 国土交通省 国土交通大臣室(中央合同庁舎3号館4階)
○指定対象港湾 : 鹿児島港
○次第 : 開会
国際旅客船拠点形成港湾の指定書の交付
写真撮影
閉会
○出席者 : 国土交通省 石井 啓一 大臣
菊地 身智雄 港湾局長
鹿児島県 三反園 訓 知事
6月29日、石井国土交通大臣は、「国際旅客船拠点形成港湾」に指定した鹿児島港の港湾管理者に対して指定書の交付を行いました。

石井大臣から三反園鹿児島県知事に指定書を交付

関係者記念写真(右から石井国土交通大臣、三反園鹿児島県知事、菊地港湾局長)
指定書交付後、懇談を行い、港湾管理者からクルーズ拠点の形成に対する意気込みが述べられ、石井大臣からは鹿児島港の取組を支援していきたいとのご発言がありました。

懇談の様子