旭川・旭川流域ネットワーク (パートナーシップ型情報交流活動ネットワーク) |
【背景】 | |
● | 岡山県の中央部を流れる旭川では、近年川で人を見かけることが少なくなっている。1997年7月、岡山河川工事事務所と河川・自然保護関係団体との河川環境共同点検後の懇談会で、もっと川に関心を持ち、人と川との関係を見つめ直す必要があるという共通認識が形成された。 |
【内容】 | |
● | 1997年、より多くの人に旭川に関心をもってもらおうと、河川環境点検に参加した団体と流域で地域づくり等を行っている団体が呼びかけ、旭川の河口から源流までをリレー方式で、リヤカーによる運搬を行い源流の碑を建立する「運ぼう!建てよう!旭川源流の碑」を実施した。建立の前日に開催された流域交流シンポジウムにおいて、行事に参加した団体を軸にした旭川流域ネットワークの発足が決議された。 |
● | 流域の意見交換を目的とする流域交流シンポも継続して開催され、加入団体も、73団体と発足当時の2倍近くに増えてきている。 |
● | ネットワーク構成団体の活動状況等についてAR-NETNEWSにまとめほぼ毎週、FAXやE-mailで配信しているほか、流域一斉水質調査の実施や、加入団体の構成員で旭川博士の登録を行い、子ども達の川や環境学習のサポートを行っている。 |
● | 1999年は、旭川流域連絡協議会と共催で'99旭川清流ワークショップを開催し、「ふるさとの川とともに生きる」をテーマにした実施行事の企画提案を行い、流域の子ども達の体験交流学習や、古代たたらの再現、江戸時代の治水事業を掘り起こした芝居の創作等の実行運営を担った。このほか清流ワークショップのシンポジウムでは、清流研究発表会、子ども達の交流学習発表の他、旭川を未来に引き継ぐための意見交換も行われ、大阪、九州をはじめ全国各地から川や水に関する団体の関係者が参加した。 |
【特徴】 | |
● | このネットワークの特徴は、川に関心をもつという目的のための手段である源流の碑の建立行事が、分かりやすく誰もが参加できることから参加者も多く、行動を共有することがネットワークの形成につながり、川への関心が高まり行政とのよい川づくりに関する情報交流へと進展している。 |
● | ネットワークの事務局機能については、河川管理者である岡山河川工事事務所が、機材、場所等を支援しており、加入団体は自然保護団体、商工団体、企業等様々な分野の人達で構成されている。 |
![]() 源流の碑を運ぶリヤカーによるキャラバン ![]() 源流の碑を設立する参加者のみなさま ![]() 交流学習 |
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