【背景】 |
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マージー川は、イギリス産業革命発祥の地、マンチェスターやリバプールを流れる流域面積4,680km2、域内人口は500万人のイギリス西部最大の主要河川である。
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マージー川は、産業革命の進展とともに汚染され、約200年にわたり、イギリスはもとよりヨーロッパで最も汚染された川と言われていた。
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1985年から環境省(現在の環境・交通・地方省の前身)により、25年計画で40億ポンド(6,800億円)を投じ、マージー川流域の再生を目指して取り組みが開始された。
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【内容】 |
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マージー川流域キャンペーンでは、以下の3つの目的を掲げている。 |
1. |
全ての河川及び流れで魚が生息出来るように、2010年までに、水質を最低でも「良い(fair)」の段階まで改善すること。 |
2. |
ビジネス、住宅、観光、文化遺産、レクリエーション及び野生生物のために魅力的な水辺の環境の開発を刺激すること。 |
3. |
マージー川流域に住み、マージー川流域で働く人々が、水路及び水辺の環境を高く評価し、大事にすることを促すこと。
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マージー川流域キャンペーンの中核は、マージー川流域トラスト(Mersey Basin Trust)、マージー川流域キャンペーン事務局(Mersey Basin Campaign Administration Limited)、マージー川流域ビジネス財団(Mersey Basin Business Foundation)の3組織である。 |