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河川局


  3 マージー川流域ビジネス財団(1992年設立)

 
  • 企業活動と環境保護活動との橋渡しを行う。
  • 公益法人として設立されている。
  • 会員企業(スポンサー企業)から資金または労力をキャンペーンのプロジェクトに提供する。
  • 会員企業に「環境に優しい企業」であることを広報する機会を提供する。
  • キャンペーン活動に企業的な考え方を導入する。
  • ビジネス財団の会員は、正会員(full member)及び準会員(associate member)に分かれる。
  • 正会員は、1万ポンド/年(170万円/年)相当以上、3ヶ年の資金等の提供を行い、準会員は、2,000ポンド/年(34万円/年)相当以上の資金等の提供を行うものとなっている。
  • 20社の企業が参加しており、資金または労務(法律相談やインターネットホームページの運営等)の提供は、総額で約60万ポンド(1億円)相当に上り、確実に増加している。
  • 埋立て税(Landfill Tax)約12万ポンド/年(2,040万円)が財団に直入される仕組みとなっている。
  • 職員は、ビジネス・ファウンデーション委員長(Business Fondation Charman)及びExecutive Directorの2名であり、参加企業から選出され、週3日間の勤務となっている。

 ●  マージー川流域キャンペーン活動の効果として次の事項が挙げられる。
  1. 水道・下水道会社や政府が水質を浄化しても、人々がゴミを捨てることや汚水の排出等を止めなければ、河川の清浄な状態が続かない。
    キャンペーンは、地域のコミュニティに水質浄化活動への参加の機会を与え、人々の意識を「川をきれいにしよう」という意識にかえる効果がある。
  2. キャンペーンは、水質浄化をしようという雰囲気を作りだし、企業の排出対策の促進、North West Water Limitedの下水道施設への投資の促進等の効果がある。North West Water Limitedでは、下水道施設への投資を料金に転嫁する必要があったが、料金への転嫁についての政府への申請をマージー川流域キャンペーンが支援した。これは、North West Water Limitedにとって極めてメリットのあることであった。
  3. キャンペーンは、水質を良くし、水辺の不動産の価値を高め、水辺の再開発を促進する効果がある。また、地域社会を活性化し、地域の経済活動を活性化する。
  4. 水辺の再開発、ノースウェッジの川の観光等の新規ビジネスが発生した。




「水辺の保全プロジェクト」のゴミ拾い

川幅の測定を行う子供達


参考文献  「マージー川流域キャンペーン(Mersey Basin Campaign)について」 工藤 啓
イギリスの「マージー川流域キャンペーン」について 吉川 勝秀 (1997.7 河川)
「河川環境改善活動による新しい河川管理のあり方」 INドイツ、イギリス 山本 一夫


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