【背景】 |
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イギリスでは、子供たちの自然体験不足の問題から総合学習が進められている。しかし、具体的なカリキュラムについては、国や自治体は関与しておらず各学校に任されており、先生方はどのような学習を子供たちにさせるべきか頭を悩ませている。特に4年生は、川について学ぶこととされており、学校側でも具体的なプログラムを求めているというのが実状である。
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テムズ川では近年舟運が低迷し、1970年代以降、沿川にあった港や造船所を宅地に再開発することが活発化した。チズウィック地区も同様に再開発が計画されたが、それによって川の環境や川へのアクセスが悪化することが懸念され、沿川住民からアクセス道路や遊歩道、船着き場等の整備の要望が出された。また、それにあわせて、川を利用した体験学習用のトラストの提案がなされ、それを受ける形で「テムズ・エクスプローラー・トラスト」が発足した。
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【内容】 |
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テムズ・エクスプローラー・トラストは、子供たちの体験や学習などを通して、人と川と自然とのかかわりを理解し、ロンドン市民がテムズ川とのかかわりを再び取り戻し、その楽しみを再発見できるようにすることを目的としたNGOである。
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このトラストは、ロンドン市内を流れるテムズ川の河畔のチズウィック地区で活動しており、2名の常勤メンバーと5名の非常勤メンバーで構成されている。
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