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河川局


4.市民団体等とのこれまでの連携における課題とその解決の考え方

(1)これまでの連携における課題

   市民団体等と行政との連携については、徐々にその取り組みが行われているところであるが、主として以下のような課題を抱えており、これらの課題の解決が急務である。

1)市民団体等と行政の相互の対応における行政側の課題
  ・土休日等の対応の問題点
  市民団体等との連携は土休日等が中心であり、その対応のために職員は厳しい業務状況にある。

・体制に関する問題点
  市民団体等との連携について、行政内の業務における位置づけが不明確であることや行政組織全体として意識が希薄であることなど、行政側の体制等そのものが整っていない。また、関係省庁や地元自治体との連携も不十分である。

・仕組みに関する問題点
 業務を委託する仕組みが整っていないため、知識やノウハウを活用したモニタリング等を依頼できない。

・情報に関する問題点
 行政による市民団体等への情報提供が不十分であることに加え、連携の事例等の情報が行政内部で十分に共有化されていない。

・財政面の問題点
 市民団体等との連携活動のための予算の位置づけが不明確であり、予算そのものも不足している。

  2)市民団体等の自らの活動における課題
・財政面等の問題点
   活動を継続的に行うための財政基盤が脆弱である他、活動に必要な集会所や器材等物的な面においても不足している。活動資金を確保するための助成制度も十分ではない。

  ・人材に関する問題点
   活動に必要なスタッフの確保が困難であることに加え、活動に必要な専門知識をもった人材や活動をコーディネートする人材についても不足している。

  ・情報に関する問題点
   市民団体等の間の情報交換が不十分であり、他の団体の活動状況等の情報が十分に得られていない。また、市民団体等の情報が必ずしも十分に行政に伝わっていない。


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