目次 > 第3章 水害・土砂災害の発生要因と社会構造の変化 > 3-4 高齢化と地域社会の希薄化
■2004年7月の新潟・福島豪雨と福井豪雨での年齢別死者数
田中淳「豪雨災害と高齢者」(「季刊消防科学と情報」No.78・2004年秋)から作成
急速な高齢社会を迎えている現在、災害時には、こうした高齢者や障害者等の災害弱者が犠牲となる恐れ。2004年の新潟・福島豪雨と福井豪雨では、死亡者の85%が65歳以上の高齢者となった。避難にも時間を要するため、日頃から地域で十分な支援体制を整備しておくことが重要となっている。
■高齢者が避難に要した時間
2000年の東海豪雨で群馬大学の片田敏孝助教授が調査した結果