目次 > 第4章 今後の対策の方向性 > 4-5 行政の取り組み(河川管理者の取り組み)
(3)2004年その他のダムでも洪水被害を防止
2004年9月の台風21号では、北上川にある四十四田ダムの流域平均総雨量は131mmに上り、流入量は過去最高の毎秒960m3を記録。毎秒約500m3を下流へ放流し、洪水調整。結果、下流の盛岡市街では洪水被害はなく、約160棟の浸水被害を防ぐ効果。
10月の台風23号では、四万十川の支川、中筋川のダム(高知県中村市)上流域で1時間45mmの強雨。ダムには最大毎秒約245m3が流入、放流量を毎秒約49m3に抑え、流入量ピーク時のほぼ8割をダムに貯水。この洪水調節によって、中筋川の治水基準地点である磯ノ川地点の水位を87cm低く抑え、堤防決壊を防止。
■盛岡市街地におけるダムの効果(2004年の台風21号)