明け方など普通の人が寝ているようなときに、高潮が来襲すると被害が大きくなります。ふっと目がさめた時に周りが水びたしで、パニックを起こしてむやみに逃げ惑ったり、追いつめられるようなところに逃げ込んでしまったりして、亡くなってしまったケースも多いのではないかと思われます。もし、起きていた場合でも、外の風雨の状況から逃げられないと判断したときは、少しでも安全なところに移動するようにして、冷静に救助を待つことが良いでしょう。
【少しでも安全なところで、救助を待ちましょう】
1階よりは2階、2階よりは3階、場合によっては屋根の上、と高いところの方が安全です。
木造家屋は家ごと流されてしまうケースもあるので、鉄筋の建物の方が安全です。
海岸に近いほど高潮の影響が強いので、海岸より遠い方が安全です。
地盤が高い方が安全です。
海岸より離れたところで、波浪が直接影響しないところでは、地盤の高さが2〜3m違うだけでかなり安全になります。
歩いて避難できない状態でも、船で逃げられる場合もあります。
【できるだけ早く救助してもらうために】
自分の体力的な問題で逃げられないときは、電話で救助を頼みましょう。早い段階ならまだ大丈夫です。
電話など、外への連絡手段が残っている場合には、早めに連絡をとりましょう。
早めに見つけてもらうために、発煙筒などで自分の居所をわかりやすくするように工夫しましょう。
夜間であれば、懐中電灯などで居所を知らせることも有効です。
高潮は去ったけれども、自分では動けないようなときには、動ける人に助けてもらいましょう。逆に、自分は大丈夫な場合には,近所に助けを求めている人がいないか確認しましょう。