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河川局

釧路湿原の河川環境保全に関する提言



I.現状と課題



 釧路湿原は、我が国を代表する傑出した自然環境の一つで、野生生物の重要な生育・生息の場となっている。また、人間にとっても水がめとしての保水・浄化機能、遊水地としての洪水調節機能、地域気候を緩和する機能など重要な価値や機能を有しており、将来にわたって保全すべき貴重な財産である。
 近年、流域の経済活動の拡大に伴い湿原面積が著しく減少し、湿原植生もヨシ-スゲ群落からハンノキ林に急激に変化してきている。自然は推移するものであり、湿原が長期的には陸化するのは避けられないが、近年みられるような変化は、野生生物のみならず人間にとっても好ましいものではない。よって、湿原の保全・回復のため、実践的な各種調査・試験を行い、早急に対策に取り組む必要がある。
 また、釧路湿原は、釧路川流域の河川環境の一部であり、流域住民、市民団体、民間企業、関係行政機関すべてが多様な形で釧路湿原とかかわっている。しかし、そのような認識を基本とした交流・連携の事例は極めて少ないのが現状における課題といえよう。

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現在の釧路湿原(H9年7月 撮影)


ハンノキ林分布変遷図
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