6.水環境の保全
湿原の生態系と密接な関係を持つ河川水、地下水などの水環境の保全を図るべきである。
−河川水の保全−
(具体的施策)
- 窒素の負荷量を指標として、約2割の削減を行うこととし、そのためには流域対策として緩衝帯、沈砂池を整備する。あわせて、個別対策として畜舎周辺における家畜ふん尿対策や施肥基準の遵守をはじめとする物質循環を考慮した営農を指導・支援・育成することが必要である。流域対策の具体化に当たっては、これらの有効性を検討するため久著呂川をモデル地区として実施する。個別対策については全流域で早急に対応を進める必要がある。
−地下水の保全−
(具体的施策)
- 地下水位の状況を把握し、生態系との関連を検討する。その後、必要に応じて湿原にとって良好な地下水環境保全のための対策を行う。特に赤沼の水位変動や釧路川左右岸堤防周辺の水位変動については十分検討を行う。
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