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土砂災害防止功労者


個人 No1
ながのけんきたあずみぐんおたりむら ごうづひさお
長野県北安曇郡小谷村 郷津久男
土砂災害防止思想の普及

■プロフィール
 郷津 久男(ゴウズ ヒサオ)
 前小谷村長
 長野県治水砂防協会副会長・姫川支部長
 (財)砂防・地すべり技術センター理事

■推薦団体 長野県

■推薦理由 表彰基準(2)

小谷村防災会議にて(中央立っているのが郷津氏)

■功績概要
 氏が村長を務める小谷村は長野県の最北西部に位置し、フォッサマグナ地帯に存し急峻な地形と脆弱で複雑な地質から現代に至っても土砂災害に悩まされ続け、村民は厳しい自然との戦いを余儀なくされてきた。
 このため、氏は平素より砂防関係事業の推進と住民への防災意識の啓発に積極的に取り組まれ、平成7年7月の小谷村を中心とした未曾有の梅雨前線豪雨では、村内至る所で大規模な土砂災害が発生したが、村災害本部長として的確な避難指示等もあり、一人の人的被害を出さず、その後の復興にも終始陣頭指揮をとられた。
 また、平成8年12月の蒲原沢土石流災害では、災害対策の後方支援と犠牲者の捜索に懸命に取り組まれた。
 そのような環境下で得た氏の高い見識と経験から、脆弱な国土において、国土の保全ということを考えた場合、過疎だからと言って川上の村を切り捨ててしまっては川下の都市を守ることは不可能であり、川上が氾濫すれば下流にも甚大な損害を与えてしまうと、説く。(株)小学館から自著「信州過疎村報告」が出版されたり、朝日新聞、中央公論、目刊建設工業新聞など数多くの新聞書籍に寄稿するとともに全国各地で講演され、公共事業の削減の声が強い社会情勢の中で、国土全体の保全と人命財産を守る砂防事業は人口集積状況にかかわらず必要不可欠であることを広く読者・国民に訴え続けてきている。
 そして平成11、12年度には、建設大学校において、国や都道府県の若手砂防関係行政者に対し、地域の視点に立った防災行政者の心得等を被災体験に基づき講義するなど、土砂災害防止の普及に尽くされた功績は多大である。

■資料写真等

著書「信州過疎村報告」

随想が掲載された雑誌

寄稿文が掲載された朝日新聞



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