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河川局

Topics 記者発表

1.「人と川とのふれあい」からみた水質の現況


・国土交通省では、BOD、CODの有機性汚濁の指標のほかに、河川のふれあい等の観点からの指標として糞便性大腸菌群数、透視度についての全国調査を平成14年4月から実施している。

○糞便性大腸菌群数調査は水浴場の判定基準によると約7割が『可』以上

・糞便性大腸菌群数は、人や動物の排泄物由来の大腸菌群により水の汚染を知る指標であり、平成14年4月から全国963地点において調査を行った。糞便性大腸菌群数は、水浴場における判定基準※1は設定されているが、その他の公共用水域については未設定となっている。
 各調査地点の糞便性大腸菌群数のランク別割合は、図−1のとおりである。水浴場における判定基準から見ると、適の割合は33.6%であり、可は44.7%、不適は21.7%という結果であった。



図−1 糞便性大腸菌群数のランク別割合(平成14年4〜7月)※2

※1水浴場判定基準(環境省)…糞便性大腸菌群数について以下のとおり区分され、水質AA及び水質Aであるものを「適」、水質B及び水質Cを「可」とする。
  水質AA:不検出(検出限界2個/100ml)、
  水質A:100個/100ml 以下、
  水質B:400個/100ml 以下、
  水質C:1,000個/100ml 以下、
  不適:1,000個/100ml を超える
※2調査データの集計期間は、春先から夏場にかけて河川にふれあうという観点から設定した。データは各地点の平均値による。

○透視度調査では約半分が川とふれあいやすい環境と評価できる

・透視度について、平成14年4月から全国931地点で調査を行った。各調査地点の、透視度のランク別割合は、図−2のとおりである。なお、透視度の公共用水域における基準は定められていないが、例えば、人が川の中に入って遊ぶときに足もとが見える安心感という観点から考えると、70cm以上が望まれ、調査では70cm以上が51.5%で、調査地点の約半分が川とふれあいやすい環境と評価できる。



図‐2 透視度のランク別割合(平成14年7月)

※透視度とは、水の中に含まれる濁りの程度を示す指標で、1mのメスシリンダーに水を入れ底部の白色円板に引かれた二重十字が識別できる限界の水の厚さをcmとして表したものである。すなわち、値が大きいほど濁りが少ないことを表す。調査データの集計期間は、夏場に河川にふれあうという観点から設定した。

○全国主要河川の糞便性大腸菌群数、透視度調査結果

表−1 主要河川の調査結果一覧

河川名 調査地点 都道府県 糞便性大腸菌群数
(個/100ml)
透視度(cm)
石狩川 石狩大橋 北海道 347 33
北上川 狐禅寺 岩 手 548 100以上
利根川 栗橋 埼 玉 430 69
多摩川 田園調布堰(上) 東 京 258 100以上
信濃川 平成大橋 新 潟 719 10
木曽川 濃尾大橋 愛 知 135 60
淀 川 枚方大橋(中) 大 阪 939 73
太田川 玖村 広 島 421 64
吉野川 高瀬橋 徳 島 15 100以上
筑後川 瀬ノ下 福 岡 169 65

○アゴヒゲアザラシが現れた河川はこんな川

 アゴヒゲアザラシが現れた河川の内、2河川(鶴見川、中川)がワースト5の河川。しかし鶴見川、中川においても魚介類などが、生息する河川環境である。

表−2 アゴヒゲアザラシが現れた河川の状況

  多摩川 鶴見川 帷子川 中川 荒川



13.2km付近

(H14年8月7〜17日に確認)
1.8〜15km

(H14年8月25〜30日に確認)
河口〜3.1km付近

(H14年9月12〜H15年3月14日に確認)
29km付近

(H15年4月20〜24日に確認)
34km付近

(H15年3月22日〜確認)



1.8mg/L

(六郷橋)
H14年8月出現時
3.5mg/L

(大網橋)
H14年8月出現時
1.0mg/L

(水道橋)
H14年9月出現時
3.3mg/L

(八条橋)
H14年平均
4.4mg/L

(笹目橋)
H14年平均


100cm以上
(六郷橋)
59cm
(大綱橋)
29cm
(八条橋)
45cm
(笹目橋)


の国

調





調


ゲンゴロウブナ、ギンブナ、オイカワ、モツゴ、カマツカ、ニゴイ、スゴモロコ、コイ科の数種、メダカ、ウナギ、マルタ、アユ、ウキゴリ類、ヌマチチブ、スズキ、ボラ、ボラ科稚魚、マハゼ コイ、ギンブナ、ウグイ、カダヤシ、メダカ、スズキ、シマイサキ、ブルーギル、ブラックバス(オオクチバス)、ボラ、ビリンゴ、ウロハゼ、マハゼ、アベハゼ、ヌマチチブ オイカワ、コイ、ボラ、コトヒキ、ヌマチチブ、ウキゴリ、マハゼ ウナギ、コイ、ゲンゴウロウブナ、ギンブナ、ハス、ウグイ属の一種、モツゴ、ニゴイ、スズキ、ボラ、マハゼ、シモフリマハゼ、チチブ コイ、ギンブナ、ハクレン、オイカワ、ウグイ、モツゴ、タモロコ、ニゴイ、スゴモロコ、ドジョウ、メダカ、ブルーギル、ブラックバス(オオクチバス)、ジュズカケハゼ、オオヨシノボリ、トウヨシノボリ、ヨシノボリ属の数種、ヌマチチブ







テナガエビ
テナガエビ属
モズクガニ
テナガエビ
クロベンケイガニ
モクズガニ
テナガエビ テナガエビ
クロベンケイガニ
カワニナ
テナガエビ
ヌカエビ
アメリカザリガニ
調





調布取水堰下流

H7調査
大網橋

H11調査
星川橋

H11調査
吉川橋

H10調査
羽根倉橋下流

H10調査




簿
☆☆☆
(5点満点)
今年度実施予定 今年度実施予定 ☆☆☆
(5点満点)










ワースト38位 ワースト1位 国が管理する一級河川でないため、対象外 ワースト5位/FONT> ワースト8位



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