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記者発表

渇水状況報告(6月29日現在)


(別紙 1)

西日本を中心に少雨傾向が続いているため、河川の流量が低下しています。このため、6月29日現在、全国の1級水系109水系のうち、19水系で取水制限が実施されています。


【降雨の状況】
 6月28日から29日にかけての降雨により、中部地方では河川の流量減少の度合いが若干鈍りそうですが、依然として四国地方など西日本では降雨の少ない状況が続いています。

【新たな取水制限の開始等】
 今週になってから本日までに新たに取水制限等が行われた河川は以下のとおりです。

  • 奈良県の宇陀川では、室生ダムの貯水率が概ね60%に低下したため、 28日より取水制限を開始しました。
  • 四国の吉野川では、早明浦ダムの貯水率が概ね30%に下回ったため、 28日より取水制限率を強化しました。
  • 大分県の山国川では、耶馬渓ダムの貯水率が40%を下回ると予想されたため、28日より取水制限率を強化しました。
  • 関東の渡瀬川では、草木ダムの貯水率が概ね70%に低下したため、本日(29日)より取水制限を開始しました。


【主な水系の渇水の状況】
吉野川水系(早明浦ダム)

 早明浦ダムによる供給が50%削減となっている香川用水の供給区域では、給水制限によって香川県香川町で本日(29日)より夜間断水(21時〜6時)が開始されるほか、以下の4市11町で減圧給水が行われています。

(夜間断水)香川町(29日〜)
(減圧給水)高松市、坂出市、宇多津町、香川町、庵治町(22日〜)、
観音寺市(23日〜)、香南町(24日〜)、
大野原町、三木町(26日〜)、仁尾町、牟礼町(27日〜)、
丸亀市、国分寺町、詫間町(28日〜)、三野町(29日〜)

那賀川水系(徳島県)
 4月26日から取水制限が行われていますが、既に徳島県管理の長安口ダムからの補給が停止し、その後、長安口ダム下流に位置する川口ダム(発電用)の最低水位以下の貯留水からの補給を行っていましたが、6月27日には、これも困難になりました。
 このため、那賀川の自然の流量のうちから僅かに取水している状況で、取水可能な水量は工場や水路の保安用水のみとなり大幅に減少しています。これまで、阿南市及び小松島市の製紙工場などでは生産調整や生産品目の転換、回収水の利用などにより対応に努めていますが、一部では機械装置を最低限維持するだけの操業となっているなど、今後さらに被害の増大が予想されます。


【今後の見込み】
 今後、仮に降雨の少ない状況が続き、ダムからの補給をこれまでと同じペースで実施した場合、四国の早明浦ダムなど複数のダムにおいて、1ヶ月内に貯水量が無くなる可能性があります。


【用語の説明等】

取水制限
少雨が長期化すると河川の流量が少なくなることから、農業用水、水道用水、工業用水として利用するため、上流のダムより水量の補給を行います。ダムの貯水量が大幅に低下し、十分な水量の補給を継続することが難しい河川では、河川からの取水を減ずる措置がとられます。


減圧給水
ある一定の取水制限率になった段階で、各家庭等に給水される水道の水圧を下げる措置がとられることがあります。減圧給水の度合いが高くなると、高台などでは水道の出方が悪くなるなど市民生活に影響が生じます。


貯水率
農業用水、上水道用水、工業用水のために用意された容量(利水容量)に対する現在の貯水量の割合を示したもの。


残存日数 (別紙2で示しているもの)
前の週と同じペースでダムからの補給を行った場合の残りの補給可能日数を目安として示したもの。降雨状況によって変動します。





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