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河川局

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記者発表

厳木ダムの試験放流について

−ダムの弾力的管理の試行に伴う調査−

平 成 10年 11月 27日

九 州 地 方 建 設 局




  1. 概 要

     厳木ダムにおいては、平成9年度から2ヶ年の予定で「ダムの弾力的管理の試行」を実施しています。弾力的管理の試行とは、ダムの洪水調節容量の一部を利用して流水を一部ダムに貯留し、その貯留水を河川流量が減少している時のフラッシュ放流や渇水支援に活用できないか検討することを目的としているものです。

     今回は、試験的に放流を行い、下流河床の洗浄効果、アユの餌となる付着藻類への影響等を調査するものです。

  2. 本調査の目的

     厳木川には、代表的な魚種としてアユが生息しています。アユは河床の石礫の付着藻類を餌としているため、適度の出水によって河床の石礫が移動して付着藻類の 再生産が促され、新鮮な餌が提供されることがアユの成長にとって重要とされています。また、川底に土砂等が付着したり淀みが出現すると水生生物、魚類、藻類の 生息環境に悪影響を与えることが考えられます。

     このため、人工的に河床をフラッシュする放流を試験的に行い、その効果を調査するものです。

  3. 実施内容

  1)実施日   平成10年11月30日(月) 午前8時頃〜午前11時頃まで
  2)実施場所  厳木ダムから松浦川合流点付近まで
 ※メイン調査地点:厳木川中島橋上流(厳木町)
  調 査 時 間:午前9時頃〜午前13時頃まで
  3)利用水量  弾力的管理の試行全体容量約14万立方メートルの半分程度

  但し、降雨の状況によっては、当日の試験放流を中止する場合もあります。


参考資料

 1.洪水調節容量の一部活用の試行方法


 

 2.厳木ダムの諸元

河川名 松浦川水系厳木川 総貯水容量 1,360万m3  
位 置 佐賀県東松浦郡厳木町大字広瀬 洪水調節容量 620万m3  
完成年 昭和62年3月 利水容量 560万m3  
管理者 建設省 発電死水量 80万m3  
集水面積 33.7Km2 計画堆砂量 100万m3  
湛水面積 0.42Km2 目  的 (1)洪水調節

(2)流水の正常な機能の維持

(3)水道用水の補給

(4)工業用水の補給

(5)発電
型 式 重力式コンクリートダム
堤 高 117.0m
堤頂長 390.4m
堤体積 約109万m3


 

問い合わせ先
 建設省 九州地方建設局 河川部 河川管理課  課  長 
課長補佐 
工藤征生(内線 3751)
木下昌樹(内線 3753)
TEL 092−471−6331


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