1. 平成１１年２月２５日現在１級河川では、四国地方の吉野川水系等３水系、九州地方の筑後川水系が渇水に見舞われている。
2. 四国地方では、昨年末からの少雨を受けて、１月に入り、仁淀川水系、那賀川水系において渇水調整を実施していたが、厳しい渇水状況となることが予想されたことから、１月２０日に四国地方建設局渇水対策本部を設置した。

   　吉野川水系においても、１月７日より自主節水が実施されていたが、その後の流況の悪化により、早明浦ダムについては２月７日より徳島用水及び香川用水の取水制限が、銅山川ダム（柳瀬ダム、新宮ダム）については２月１６日より工業用水道及び上水道の取水制限が実施されている。

3. また、九州地方においても、昨年１１月からの異常少雨により筑後川水系の流況が悪化したことから、１月１４日より江川ダム、寺内ダムを水源とする福岡地区水道企業団と福岡県南広域水道企業団は自主節水を行ってきたところである。しかしながら、２月に入ってからもまとまった降雨は見られないことから、九州地方建設局は、２月２５日に九州地方建設局渇水対策本部を設置するに至った。
4. 当面、まとまった降雨の見通しがないため、建設省は２月２５日１６時をもって建設省渇水対策本部を設置し、関係省庁との情報交換、情報提供等、今後の渇水対策を円滑に行うこととしたものである。

（参考）建設省渇水対策本部について