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記者発表

水生生物による簡易水質調査法の概要(別紙2)



  1. 調査の流れ
    (1) 調査地点は、水深が30cm位で流れがあり、こぶしや頭くらいの大きさの石が多い場所を原則とする。
    (2) 調査地点の下流側にアミをおきながら、その地点の石のいくつかを取りあげ、石の表面にいる生物を採取する。
    (3) また、石を取りあげたあとの川底を足でかきまぜて流れてくる生物をアミで受け、アミに残った生物も採取する。川底が砂や泥の場合には、この方法のみで生物を採取する。
    (4) 採取した生物の種類を確認する。見つかった指標生物の種類及び個体数を記録し、その結果に応じて、調査地点の水質階級を判定する。


  2. 指標生物の種類

     水質階級ごとの指標生物は下表のとおりである。

    きれいな水(I)の指標生物 少しきたない水(II)の指標生物
    カワゲラ
    ナガレトビケラ
    ヤマトビケラ
    ヒラタカゲロウ
    ヘビトンボ
    ブユ
    アミカ
    ウズムシ
    サワガニ
    コガタシマトビゲラ
    オオシマトビケラ
    ヒラタドロムシ
    ゲンジボタル
    コオニヤンマ
    カワニナ
    スジエビ
    ヤマトシジミ
    イシマキガイ
    きたない水(III)の指標生物 大変きたない水(IV)の指標生物
    ミズムシ
    ミズカマキリ
    タイコウチ
    ヒル
    タニシ
    イソコツブムシ
    ニホンドロソコエビ
    セスジユスリカ
    チョウバエ
    エラミミズ
    サカマキガイ
    アメリカザリガニ

    注)赤文字は汽水域の生物である。

  3. 水質階級(I〜IV)の判定方法

     採取した指標生物に基づく水質階級の判定方法の流れは、概ね以下の通りである。

    (1) 調査地点ごとに、個体数の多かった指標生物2種類(ただし、3種類の指標生物についてほぼ同じ個体数であった場合は最大3種類)については2点、それ以外の指標生物については1点として点数をつける。
    (2) 各階級ごとに各指標生物の点数を合計する。
    (3) 点数の最も高い階級をその地点の水質階級と判定する。
    (4) ただし、複数の階級について同点がある場合には、より数の少ない階級をその地点の階級とする。例えば、階級Iと階級IIIが同点の場合は階級Iとする。


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