海岸法は海岸防護、海岸環境の保全、海岸の利用をその目的に掲げています。しかし、津波・高潮・海岸侵食等からの海岸防護をはじめとして、課題が多く残されています。また、防護・環境・利用が対立して、現場の技術者の頭を悩ませることも多くあります。 こうした問題を解決するためには、現場の抱える問題意識を踏まえ、海岸保全に関するハード対策やソフト対策に求められている新規技術項目を把握し、今後の技術開発の方向性を検討しておくことが求められています。 そこで、今後早急に進めるべき海岸技術に関する様々な施策を体系的に研究するため、海岸工学の研究者の方々による海岸技術懇談会を開催しました。