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河川局

審議会等の情報
河川審議会について


4.総合的な土砂管理への課題


4.1 調査研究の推進

(1)
適正な土砂管理を行うための予知・予測手法の向上

 流砂系の適正な土砂管理を行うには、望ましい土砂の量と質を検討する必要がある。しかし、土砂移動現象は不確定・不連続であり、長時間に及ぶ現象であって、現状では十分な精度で予知・予測することが難しい。今後、現地調査、観測によってデータを収集し、予知・予測手法の向上を図るための研究を推進する必要がある。

(2)
森林と土砂移動の関係

 森林と土砂移動(侵食、崩壊等)の関係を把握するための研究を推進する必要がある。

(3)
河畔林等の生態系、景観等の環境と土砂移動の関係

 河道及び河畔林等の生態系や景観と土砂移動との関係を把握し、それぞれの流砂系にとって望ましい姿を検討するとともに、その実現のための方策について調査研究を推進することが必要である。


4.2 技術開発の推進

(1)
土砂の量・質のモニタリングを効率的・効果的に行うためのシステムの構築

 モニタリングは、山地流域から海岸に至るまでの流砂系全体を対象とし、大規模出水時、その直後及び平常時において迅速かつ簡便に調査が行え、土砂移動について量的、質的及び時間的に把握できるような精度を必要とする。そのため測量や流砂量計測等の直接的な手法とGPS、ヘリコプター等を用いた間接的な手法を組み合わせて流砂系全体の土砂移動を迅速かつ的確に計測できるような新たな技術システムの開発が必要である。

(2)
適正な量と質の土砂をダムから排出する新たな技術の開発

 現在、排砂バイパス等ダム上流域の土砂を下流に流す方法、排砂門等のダム貯水池の土砂を下流に流す方法等の対策が行われているところであるが、流入土砂の質やダム周辺の地形、河川の流況等により、適用できる対策が限定されるのが実状である。そのため、現在の対策の改善および下流河川へ支障を与えず、かつ効率的、経済的な新たな土砂排出技術の開発が必要である。

(3)
海岸部における土砂管理の技術の開発

 海岸部においては、海岸侵食対策としてサンドバイパスや沿岸漂砂の遮断の影響を緩和する構造物等効率的に砂を移動させる技術や、砂浜の創出を促進する沖合施設等の技術の開発が必要である。





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