平成12年4月5日の降雨予報による二次泥流(土石流)発生の予想について
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平成12年4月5日の天気予報によれば、本日夜胆振地方に大雨注意報がだされています。有珠山噴火により、 火山灰が積もっている地域の内、とくに噴火口に近い西山川の二次泥流(土石流)発生の可能性について検討しました。4月5日朝のヘリコプターから、斜面の火山灰状況と残雪の様子を目視により観察して、気象庁発表の予想降雨量40mm、最大1時間雨量10mmによって融雪が進み二次泥流(土石流)が発生した場合の、規模と既に建設されている砂防施設の効果を推定しました。
予想される二次泥流(土石流)の規模は、最大で流出土砂量12,500立方メートルと推定されました。
ヘリコプターによる観察では、建設されている砂防ダムの一部に土砂がたまっていますが、現在のダム容量は、約63,000立方メートルと積算されます。
この結果、今夜予想されている大雨によって二次泥流(土石流)が発生しても、建設済みの砂防ダム群によって、対応が可能です。
なお、警戒区域以外の地域については、火山灰の厚さは薄いので、二次泥流(土石流)が発生するおそれは少ないが今夜予想されている降雨量は胆振地方の4月期では大雨なので、がけ崩れなどその他の土砂災害にも十分ご注意下さい。
●土砂流出状況図 |