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河川局

有珠山土砂災害対策専門家チーム・レポート4



平成12年4月6日
建設省
北海道開発庁
北 海 道

平成12年4月5日夜半から6日早朝にかけての降雨後の土砂流出状況

 平成12年4月6日午前9時30分〜午前10時30分に、ヘリコプターからの目視によって有珠山並びに、その周辺の渓流(火山灰堆積区域内)における土砂流出状況を調査した。

 なお、以下で本チームが使用する「二次泥流(土石流)」という言葉は、火山灰が積もった地域で、噴火後の雨によって発生する土砂移動現象を意味するものである。


・有珠山周辺及び降灰の影響がある地域の渓流では、二次泥流(土石流)は発生していない。

・有珠山西山川では、金比羅山北西斜面の噴火口から土砂が流出したが、1号床固工上流の砂防施設によってほぼ全量捕捉され、市街地には氾濫していない。

・現在、西山川に設営されている砂防施設の空容量は、目視並びに砂防施設の計画貯砂量から推定して約50,000立方メートルである。従って、平成12年4月5日朝から6日早朝にかけて砂防ダムに堆積した土砂量は約13,000立方メートルである。西山川流路工内には多少の土砂が堆積しているものの、その断面はほぼ確保されている。

・小有珠川下流の温泉3区の広場付近において土砂が流れ出たように見えるが、これは市街地に堆積した火山灰が降雨によって若干再移動したものであり、小有珠川等から二次泥流(土石流)が流出したものではない。

・西西山火口から約800m北方向(洞爺湖温泉側)の国道230号付近に、目視によれば、幅30m、長さ100m程度の水たまりが生じている。これは、雨水または地下水が貯まったと考えられ、二次泥流(土石流)によるものではない。

・その他、二次泥流(土石流)の災害防止の観点から特に変状はない。

 土砂流出状況図




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