水管理・国土保全

  

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地域と鵡川

鵡川が育む地域産業
 鵡川の流れは比較的穏やかで、流域に住む人々からは「母なる川」として親しまれ、「女川」(ポン・ムカ)とも呼ばれていました。流域面積、流路延長が似かよった隣の沙流川がたくましい流れの「男川」であることから2つそろって夫婦川とも言われています。鵡川の流域は農林水産業が基幹で、水稲を主体に畑作と畜産との複合経営もみられます。

 特に、中下流部は農耕地として明治初期からひらけ、水田、肉用牛の牧畜等が営まれるとともに、「鵡川牛」、「穂別メロン」や商標登録が認められた「鵡川シシャモ」等地域ブランド化への取り組みが活発に行われているほか、花卉栽培は全国有数の産地となっています。また、近年ではハウス栽培による「むかわの野菜(レタスやトマト等)」の生産が盛んとなっています。


稲作(むかわ町)
※写真出典:むかわ町勢要覧2006

シシャモのすだれ干し



河川空間を利用したレクリエーション
 鵡川では広大な河川空間を有しており、特に高水敷では地域のニーズに適応した利用がなされています。むかわ町市街地や穂別付近では公園整備が行われ、盛んに利用されています。
  また、河川の利用については、ラフティングや釣り等、広く利用されています。さらに、豊かな水資源を歴史的背景に穂別流送まつりが毎年開催されています。



穂別流送まつり(むかわ町ウェブサイト)

ラフティング



河口干潟を守る地域の活動
 鵡川河口の干潟は、日本有数のシギ、チドリ等を中心とした渡り鳥の重要な中継地となっています。この干潟は、海岸侵食により渡り鳥の中継地としての機能が低下したため、平成8年より「鵡川河口に関する懇談会」を設け、保全のあり方について足かけ4年間の議論をおこないました。その提案・提言・意見を具体的に実施する組織として「河口懇談会に携わった方々」、「鵡川に関わり活動している川が好きな方々」が平成12年8月29日に「わくわくワーク・むかわ」を発足させ、現在においても河口干潟の除草や自然環境学習など様々な活動を展開しています。

  また、「わくわくワーク・むかわ」のメンバーである「ネイチャー研究会inむかわ」では、タンチョウの生息が確認されている河口周辺において、「タンチョウ見守り隊」を結成し、積極的な広報活動により共存を呼びかけています。



河口干潟除草


自然環境学習



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