昭和17年に概成した赤川放水路の流下能力は1,800m3/s程度で、戦後最大洪水の昭和44年8月洪水(熊出地点実績流量:約2,200m3/s )では破堤災害は免れたものの各地で浸水被害が発生しました。
このため、戦後最大流量約2,200m3/sを安全に流下させることを目標として、放水路の右岸拡幅工事を昭和60年度から開始し、平成13年度に工事が完了しました。
庄内砂丘のクロマツ林は、1700年代から防風や飛砂防止を目的に植林され、昭和26年には国の植林事業が本格的に開始されるなど防風林の確立までには苦難の歴史があり、地域の重要な財産となっています。このため、放水路法面もクロマツ植栽により保護し、地域の重要な財産を尊重し受け継いでもらうために地域と連携し、クロマツの植樹を行っています。