鍋谷川合流点から河口に至る下流部は、小松市街地を貫流し、低湿な沖積平野が広がり、沖積の南西部には海跡湖である木場潟、柴山潟が存在し、北は手取川扇状地と接しています。河床勾配は約1/4,500 で海水と淡水が混ざり合う感潮域が8km にわたり続いています。
このため、サッパ、メナダといった海産魚やヌマチチブ、カマキリといった回遊魚、タモロコ等の淡水魚が多く生息し、魚類相が豊富な河川となっています。堤防法面には管理された草地が広がり、一部には石川県内での生育箇所が少ないセイタカヨシ群落、水中に生育するホザキノフサモやコウホネといった植物が生育しています。
特に、ヨシ群落等の抽水植物は、キタノメダカ、オオヨシキリ、カメ類の良好な生息・生育・繁殖環境となっています。さらに、流れの緩いところではガンカモ類が越冬地として水面を利用しています。一方、外来種のセイタカアワダチソウ、アレチウリ等の侵入が確認されています。