水管理・国土保全

  

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地域と高梁川

高梁川の水利用

 高梁川及び小田川の水は多岐にわたって利用されています。

 高梁川の河口部は昭和時代に農業用地として埋め立てられた土地を工業用地として転用した土地が中心となって、岡山県内一の工業集積地である水島工業地帯を形成しています。高梁川はこの水島工業地帯を支える工業用水を供給しているほか、玉島、児島、笠岡の各地で工業用水を供給しています。

 高梁川は古くから沿川平野部の農業用水として水田を潤し、妹尾兼康(せのおかねやす)が平安時代末期に現在の高梁川合同堰(湛井堰)付近に取水堰を築造した伝承が残されています。近世以降は下流干拓地のかんがい用水の取水元としてその重要度を高めていきました。農業用水の主な取水施設には、下流から潮止堰、笠井堰、高梁川合同堰(湛井堰)があり、岡山平野西部の大部分をかんがい区域としています。また、笠岡湾干拓用水・寄島(よりしま)用水等遠隔地へも送水しています。

 水道用水は、倉敷市をはじめとする岡山県南部地域への人口の集積に対応し、小阪部川ダム等による供給が行われています。水道用水は、岡山県西部の倉敷市を始めとする9市3町が供給先となっており、一部は香川県島嶼部の直島町へも配水されています。


工業用水道の幹線平面図


高梁川を水源とする上水道の給水区域



河川空間利用

 高梁川の河川敷にはテニスコート、サッカー場、多目的広場、オートキャンプ場等の様々な施設があり、日常の利用の他、スポーツ大会等のイベントに利用されています。また、ウィンドサーフィン等の水上スポーツも盛んです。

 毎年7月には高梁川下流の潮止堰~船穂橋の間で、水上スポーツの愛好団体による「高梁川スポーツフェスティバル」が開催され、ウェイクボードの競技大会、カヌーの体験試乗等が行われています。小田川では、散策等に適した桜づつみ等の空間整備も行われています。

 また、子供の河川利用の促進、体験活動の充実を図るため、総社(そうじゃ)、清音(きよね)、真備(まび)の3箇所に水辺の楽校が整備され、水辺広場等も整備されています。川の生き物の勉強会を始めとする環境学習等の場として利用されています。総社、清音の水辺の楽校については、地元住民やカヌー愛好家らでつくる団体がカヌーの貸し出しを行っており、子どもたちの自然体験の場として活用されています。


河川敷運動公園での少年サッカー


高梁川スポーツフェスティバル




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