
河川概要
流域の概要
佐波川は、その源を山口・島根県境の三ツヶ峰(標高970m)に発し、山間峡谷部を流れ、野谷川、三谷川、島地川等の支川を合わせ、その後、防府市市街地北部を流れ、周防灘に注ぐ、幹川流路延長56km、流域面積460km2の一級河川です。
流域は山口県のほぼ中央に位置し、防府市、山口市、周南市の3市からなります。流域内人口は約3万人で、流域の土地利用は山地が93%、田畑等の農地が6%、宅地等の市街地が1%です。しかし、想定される氾濫域の面積及び人口は防府市街地を中心に約58km2、約8万人に及ぶのが特徴の1つです。 下流域には、佐波川の三角州状の地形と近世の干拓によって防府平野が形成され、多くの人口・資産を抱えています。また、JR山陽新幹線、国道2号、山陽自動車道等の主要交通が横断しています。干拓で広がった河口域では江戸時代から昭和にかけて製塩業が栄え、塩田が多く作られましたが、昭和35年の製塩業廃止を機に塩田跡地に企業誘致が進められ、工業地帯が広がっています。 中流域は、両岸が山で挟まれたわずかな平野の中に、田畑や集落が広がっています。 上流域は、佐波川ダムの上流にある滑山(なめらやま)国有林など、古くから杣山(そまやま)として奈良東大寺の再建用材にされるほどの立派な材木を産出した場所であり、現在でも一部は学術参考林として保護されるなど、美林が広がっています。 ![]()
佐波川下流部(河口から6km付近 防府市)
![]()
佐波川中流部(河口から21km付近 山口市)
|
流域図・位置図![]()
佐波川流域図
関連機関(管理事務所等)河川整備基本方針河川整備計画水害への取り組みパンフレットなど |