水管理・国土保全

  

| 河川トップ | 川の歴史 | 主な災害 | 地域と川 | 自然環境 |   


小瀬川の自然環境

小瀬川の流れ

 小瀬川は弥栄ダムより上流側では川の勾配がきつく、蛇行を繰り返しながら流れる渓谷河川が主で、羅漢峡(らかんきょう)、弥栄峡(やさかきょう)(県指定名勝)、蛇喰磐(じゃくいいわ)(県指定天然記念物)等の景勝地をつくり出しています。

 下流部は川の勾配が比較的緩く、直線的な河状を示し、両国橋(りょうごくばし)からは市街地をながれる都市河川へと姿を変えています。

 また、小瀬川流域の9割が山地あるいは森林が占めており、河口から上流4km付近を境に、山地となっていきます。


小瀬川上流に位置する弥栄峡


蛇喰磐



流域の動植生
小瀬川の動植物
 小瀬川では、上流部の中国山地を中心に大型哺乳類のツキノワグマや小型のイタチ、キツネ、タヌキ、ムササビ等が生息しています。

 また、小瀬川は全体的に森林が多く、上流部には広葉樹、中流部は広葉樹と針葉樹が混在し、下流部は針葉樹となっています。

 全体で見ると、杉、檜といった植林された森林が多く、水系全体としてはアカマツ林が多く分布しています。

 また、水辺の植生については、河口部を除くと大部分が山地を流れるため、平野部を流れる河川のように氾濫原をつくらず、本来、上流もしくは中流部において見られるネコヤナギ群落やツルヨシ群落が下流部においても見ることができます。

 また、中・下流部の河岸には5月上旬に開花するキシツツジ群落が広く見ることができます。


ツキノワグマ


キシツツジ



流域の魚類
 魚類は、アユ、カワムツ、カワヨシノボリ等が生息している他、3月頃より満潮にかけてシロウオが小瀬川を遡上し、下流部には春の珍味を待ちわびる地元の方々で川岸は賑わいを見せています。

 その他、小瀬川全域にわたりゲンジボタルを見ることができ、小瀬川にはそのホタルの餌となるカワニナが多く生息しています。

 小瀬川水系の河川水辺の国勢調査によると、植物は129科729種、魚類は4目8科22種、底生動物は41目152科309種、鳥類は14目33科79種、両生類は3科7種、爬虫類は6科8種、哺乳類は10科16種、陸上昆虫類は18目181科794種が確認されています。


アユ


シロウオ漁の風景




ページの先頭に戻る