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重信川の自然環境
野鳥の楽園
重信川河口は、環境省「シギ・チドリ類重要渡来地域」(全国13地域の一つ)、また「重要湿地500」に指定され、四季を通じて様々な野鳥が訪れる「野鳥の楽園」として知られており、平成15年2月には四国のみずべ八十八箇所にも選定されました。
河口では、広大な干潟やヨシ原が形成され、水量も豊富であることから、カモメ類、冬期に渡来するカモ類や春と秋の渡りの途中に渡来するシギ・チドリ類等にとっての良好な休息地、えさ場となっています。また、この他にもヨシ原ではセッカやオオヨシキリ、水辺のサギ類、カモ類などを狙い上空を飛翔するオオタカやボラなどの魚を狙うミサゴなども見られます。
河川周辺の「泉」
重信川は、典型的な扇状地河川であるため、河川水が伏没する瀬切れが発生し、動植物には好ましい環境とはいえませんが、河川周辺の「泉」が、魚類の産卵場所として、また瀬切れ時・洪水時の避難場所として、貴重な動植物のオアシスとして存在しています。
現在残されている「泉」は、これまで人とともにあり、人の手による管理が行われてきました。そこに残されている自然は人の手によって形づくられてきたと言え、いわゆる里山の自然・風景といえます。重信川周辺の「泉」の多くは、江戸時代にかんがい用水として開発されたもので、人々の暮らしの一部として脈々と引き継がれています。 約130箇所の泉が存在し、河川と霞堤や水路でつながり良好なビオトープネットワークを形成しています。
三ヶ村泉
杖ノ淵
自然再生事業
重信川自然再生事業では、かつて見られた「水と緑のネットワーク」の再生を目指し、地域・NPO・大学・行政で構成された「重信川の自然をはぐくむ会」と連携し再生計画を策定しました。
これまでに、松原泉の再生,広瀬霞湿地環境の再生、河口ヨシ原の再生事業が完了しています。
水と緑のネットワークの整備イメージ
整備後の松原泉
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