河川概要
悠然と流れゆくふるさとのかわ、川内川
川内川は、その源を熊本県球磨郡あさぎり町の白髪岳(標高1,417m)に発し、羽月川、隈之城川等の支川を合わせ川内平野を貫流し薩摩灘へ注ぐ、幹川流路延長137㎞、流域面積1,600km2の一級河川です。
その流域は、東西に長く帯状を呈し、熊本県、宮崎県、鹿児島県の3県、6市4町にまたがり、山地等が約77%、水田や畑地等が約13%、宅地等が約10%となっています。 流域内の拠点都市である上流部の宮崎県えびの市では、九州自動車道、宮崎自動車道等、下流部の鹿児島県薩摩川内市では、JR九州新幹線、国道3号等基幹交通施設に加え、南九州西回り自動車道が整備中であり交通の要衝となっています。西諸県盆地に位置するえびの市は、クルソン峡や京町温泉等の豊かな観光資源や史跡、神社・仏閣等の歴史的資源にも恵まれ、中上流部の湧水町、伊佐市、さつま町では、稲作等の農業や温泉等による観光産業が盛んです。また、下流部の薩摩川内市では、製紙業、電子部品製造業等の第二次産業の集積が見られるなど、この地域における社会・経済・文化の基盤をなしています。さらに、霧島屋久国立公園、川内川流域県立自然公園等の豊かな自然環境に恵まれていることから、本水系の治水・利水・環境についての意義は極めて大きいものとなっています。川内川流域の形状は、東西約70km、南北約20kmの帯状をなしており、鶴田ダムを中心とする中流狭窄部を境に上流部と下流部に分かれます。 過去の度重なる火山活動や地殻変動等により、盆地と狭窄部が交互に繋がる階段型の縦断形状をなし、河床勾配は、上流部は約1/300~約1/2,000、中流部では約1/100~約1/1,500、下流部では約1/5,000と、急勾配と緩勾配が交互に現れる形状となっています。また、狭窄部が多いことから「ひょうたん」型のはん濫原が連続して現れ、盆地や平野部に人口・試算が集中しています。 流域の地質は、上流部では中生代白亜紀の堆積岩を加久藤火山と霧島火山起源の火山岩及び火砕流堆積物が覆っています。中流部では、安山岩質火山岩及び入戸火砕流堆積物(シラス)、下流部では安山岩質の火山噴出物が広く分布しています。
川内川河口域(薩摩川内市)
曽木の滝付近(河口より64.0km付近 伊佐市)
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