水管理・国土保全

  

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地域と川内川


"上流域では魚釣りや水遊び、屋形船の運航、中流域ではホタル舟の運航やドラゴンボート大会の開催、下流域では花火大会や川内レガッタが開催される等、流域全体で川を楽しみ、親しみ、学ぶことができます。"

川内川河川事務所HP



川内川と地域社会のつながり

上流域のクルソン峡(狗留孫峡)の渓谷や「東洋のナイヤガラ」と称される曽木の滝等の景勝地があります。また、田んぼを守り豊作をもたらす農業神である「田の神」は、「タノカンサア」、「タノカンドン」とも呼ばれ、各地に石像が祭られ地域住民に親しまれています。えびの市や菱刈町の高水敷には、河川公園やパ-クゴルフ場等があり市民の憩いの空間となっています。また、京町温泉には屋形船があり川内川を遊覧することができ、夏にはホタルが飛び交う姿を楽しむことができます。
(えびの市湯田地区のかわまちづくり)
 えびの市湯田(ゆだ)地区の周辺は、川内川に隣接する宮崎県内有数の観光拠点であるコカ・コーラウエスト(株)のグリーンパークえびので年間を通じてスポーツ大会等のイベント開催や、水辺ではカヌー体験会、水生生物調査などで利用されています。さらに平成25年4月にえびの市観光の情報発信基地「道の駅えびの」がオープンし、交流拠点として重要な役割を担っています。
これを受けて、「湯田地区かわまちづくり」についての住民代表の方々も参加した検討が平成24年度から始まり、その結果、平成25年11月に湯田地区かわまちづくりが国土交通省のかわまちづくり計画に登録されました。


曽木の滝(紅葉の風景)




川内川と地域社会のつながり

中流域に位置する鶴田ダムは、水位が低くなる6月上旬から9月上旬まで、ダム湖完成で沈んだレンガ造りの曽木発電所(1906年建設)遺構が姿を見せ、伊佐市の観光資源となっています。鶴田ダムでは、ダムへの理解や関心を深めてもらおうとダム内部の操作室などへの案内を行っています。
 また、伊佐市や湧水町では、カヌー、カヤックなどのウォータースポーツが盛んであり、伊佐市湯之尾地区では、GWに開催される「いさドラゴンカップ」は多くの人たちでにぎわいをみせています。湧水町轟地区では、カヌースラローム大会が開催されており、両地区とも平成32年のかごしま国体の競技会場として決定しています。
(伊佐市湯之尾地区のかわまちづくり)
 湯之尾地区では、ドラゴンボートやカヌー、カヤックなどの競技や高水敷を活用したパークゴルフなどが盛んに行われています。一方で、伊佐市は、安全で安心して暮らせる快適な生活空間づくりを図るとともに、災害に強い安全で安心なまちづくりを進めていくことになりました。これを受けて、カヌー競技イベントや水辺体験活動とも連携を図り、広い親水スペースや温泉等の地域資源を活かした交流拠点・観光拠点としての、魅力あるまちづくりを進めるとともに河川利用上の安全性の向上を図るため、「湯之尾地区かわまちづくり」について住民代表の方々も参加した検討が平成21年度から始まり、その結果、平成23年2月に湯之尾地区かわまちづくりが国土交通省のかわまちづくり計画に登録されました。


鶴田ダム見学


鶴田ダム湖遊覧(曽木発電所遺構見学)



川内川と地域社会のつながり

ダム下流のさつま町神子地区には「水辺の楽校」があり、鶴田町が地域活性化の拠点として整備した「さつま町健康ふれあいセンターあび~る館」が隣接しています。また、水辺の楽校では、ドラゴンボート大会「さつま龍舟祭」が開催されているほか、神子地区や二渡り地区では、毎年5月頃に、川内川の川岸に乱舞するホタルを川舟から観賞する「ホタル舟」が運航されています。


龍舟祭


奥薩摩のホタル舟



川内川と地域社会のつながり

さつま町宮之城地区の轟の瀬周辺では、狭窄部を利用した本格的なものから、淵を利用する初心者向きまで様々な形でカヌ-を楽しむことができ、シ-ズンには多くのアユ釣り客に利用されています。その他、新春泳ぎ初めなどの伝統行事も行われています。
 また、宮之城屋地・虎居地区では、平成18年7月の洪水を契機として、平成18年10月に「川内川激甚災害対策特別緊急事業」(通称:激特事業)が採択され、河川整備が行われました。平成19年度以降には、住民代表の方々による「宮之城地区川づくり検討会」がスタートし、その協働作業の結果、分水路周辺にある史跡虎居城をイメージした石積護岸や散策可能な回遊路、多目的広場等が住民の皆様の意見を反映して整備されました。これにより、宮之城屋地・虎居地区周辺には河川の利活用の利便性や景観にも配慮した新しい河川空間が誕生しました。現在では、様々なイベントが開催され、地域の交流の場となっています。


轟の瀬


虎居でディアスロンにTRY



川内川と地域社会のつながり

下流域の薩摩川内市街部の高水敷は、河川親水公園や花火大会等の開催場所として利用されています。
毎年8月には、10万人が訪れる川内川花火大会をはじめ、川内レガッタや高校・大学漕艇競技の練習場となるなどウォータースポーツが盛んです。その他、高水敷では、鯉のぼりフェスティバルや木市、薩摩川内リバーフロントマルシェ等のイベントで賑わっています。
(向田地区のかわまちづくり)
 薩摩川内市は、平成19年3月に策定された薩摩川内市都市計画マスタープランの中で、川内川についてスポーツや各種イベントの活動拠点として魅力あふれる河川空間の形成を図ることとしており、川内川河川空間を利用した、歴史的風致を生かすまちづくりを進めることとしました。こうした背景のもと、川内川河川事務所や向田地区の住民代表、鹿児島県、薩摩川内市等の関係者は、かわまちづくりのコンセプトやそのために必要とされるハード対策・ソフト対策の検討を平成21年度から始め、その結果、平成23年3月に向田地区かわまちづくりが国土交通省のかわまちづくり計画に登録されました。


川内レガッタ


薩摩川内リバーフロントマルシェ




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