官庁施設においては、良質な執務空間を確保しつつ、率先してそのグリーン化を図る必要がある。
このため、環境負荷の低減に資する新たな技術の利用を推進するほか、グリーン診断(既存官庁施設の環境に対する配慮度合いを評価すること)によるエネルギー使用量の水準を把握し、施設の運用改善提案や、中長期の改修計画を策定するとともに、計画的にグリーン改修(改修計画から改修工事、運用、廃棄に至るまでのライフサイクルを通じた、環境負荷の低減に配慮した改修)を実施し、官庁施設整備におけるPDCAサイクル(計画(Plan)、実施(Do)、評価・検証(Check)、見直し・改善(Action)までを一貫して行い、さらにそれを次の計画に生かすもの)を確立する。さらに、その成果について地方公共団体や民間建築物への普及促進を図る。
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グリーン庁舎(計画から工事、運用、廃棄に至るまでのライフサイクルを通じた、環境負荷の低減に配慮した官庁施設)整備指針等の改定 |
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【平成16年度に、ライフサイクル二酸化炭素排出量(LCCO2)に加え新たな定量的指標を考慮した環境性能評価・表示手法を開発し、グリーン庁舎整備指針等に反映】 |
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既存官庁施設のグリーン診断・改修の推進 |
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【平成16年度までに約2,000の既存官庁施設のグリーン診断を実施し、効果的なグリーン化技術を採用したグリーン改修を計画的に実施】 【平成16年度より、ESCO事業(Energy Service Company 事業:省エネルギーに関する包括的なサービスを提供し、その効果を保証する事業)との連携などによる省エネルギー対策について検討】 |
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官庁施設の運用段階における省エネルギーの推進 |
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【平成16年度に、エネルギー消費に係る新たな判断指標を整備し、普及を図るとともに、エネルギー多消費の施設に対し適切な保全指導を実施】 |
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