令和3年度
手づくり郷土賞受賞案件概要

【一般部門】(全12件)
【大賞部門】(全1件)

手づくり郷土賞【一般部門】(全12件)

一般部門NO.1
(北海道・利尻町)
 「資源蘇生」をコンセプトに海の厄介者である雑海藻をアートの素材として活用することで独自文化を確立し、子どもたちに豊かな自然環境を継承する地域づくり活動をスタート。小中高生を対象とした海藻押し葉の体験教室、親子体験会等の取組を通じて次世代を担う子どもたちなどの郷土愛を育んでいる。商店街に位置する歴史的建築物を拠点「利尻 島の駅」として再生したことで観光客等の往来が活発化、コロナ前の2019年には利用者が7千人を上回る。また、島の駅前の町道を活用した「雪まるだ灯りフェスティバル」等各種イベントを開催するなど、地域活性化を図っている。
一般部門NO.2
(長野県・安曇野市)
 岩原を舞台とする活動により国営アルプスあづみの公園内外が発展することを目指して、岩原区民約10名を発起人にして出発。国・県・安曇野市が絶滅危惧種に指定するオオルリシジミをかつての分布域に戻して、保護するための活動を行っている。 学習会の開催、オオルリシジミ乱獲防止のパトロールを実施し、オオルリシジミ観察会・食草クララの植栽イベントに協力している。 食草クララのポット苗の配布イベント参加者数は1,500名以上となり、市民ぐるみの活動に発展するなど地域活動に寄与している。
一般部門NO.3
(静岡県・川根本町)
 長島ダムがある川根本町は、都市部と比較してアクセス面で劣るが、ダム湖及び周辺の自然は魅力的な場所である。この魅力を町外の人 に伝えることで、この町に興味を持つ人を増やし、地域活性化を図りたい思いから、平成28年に(一社)エコティかわねを設立し取り組みを開始。ダム湖を活かしたエコツーリズムや環境学習、自然観察や散策、ダムの役割の学習などを実施しており、令和2年は町内外から370人が参加。これら活動は地域の賑わい創出はもとより、取り組みに参画する地元住民、移住者、町外住民のコミュニティの場となっている。
一般部門NO.4
(長野県・飯田市)
 「天竜川総合学習館」は、水災害の防災拠点として平成14年7月に開館した。本施設は水防災に対する住民意識の醸成や水辺環境の果たす役割の総合的な学習を目的として発足した。地元研究者や防災の専門家と連携した防災講座や、地域の子ども等に天竜川水辺の特性に着目した災害・生物・環境など十数分野にて年間100回以上の総合学習を実施しており、総合学習には年間約3000人が参加している。地域住民の防災意識の向上や地域のコミュニティ活動として地域活性化に寄与している。
一般部門NO.5
(京都府・亀岡市)
 市内を貫流する保津川において、漂着するごみに危機感を抱いた保津川下りの船頭有志により平成16年に清掃活動を開始。その後、様々な団体・企業など19団体と連携し活動を継続している。
「こども海ごみ探偵団」では小中学生を対象に、ごみの回収・調査を行っている。また「保津川の日」を制定し、様々な団体を巻き込んだ市民参加型の一大清掃とイベントでリユース食器を使う屋台を行い、清掃活動や環境教育を通じて内陸部からの海ごみの発生抑制に取り組んでいる。
一般部門NO.6
(京都府・向日市)
 当該地域は元タケノコ畑と竹籔道が文化的景観・風致に優れた地域であったが、高齢化・竹産業の衰退により放置竹林が顕著となり、景観の悪化・住環境への悪影響を及ぼしていた。平成29年より常時20人程度で竹藪道(市道)、放置竹林(約2ha)の整備。
間伐竹で冒険小屋・茶室・竹桟敷・市道竹垣を製作、タケノコ栽培教室開催、メンマづくりを通じ食利用による竹林整備等を実施。
これら美化活動・間伐竹での製作活動・イベントを通して、竹文化の継承・地域の活性化に取り組んでいる。
一般部門NO.7
(兵庫県・姫路市)
 都市開発で地域に新たな住民が増加し、世代間の交流・地域リーダーの育成・新しい地域文化構築が必要であった中、ジャコウアゲハが飛び交った400年前の城下の再現を目標に、小学生がつなぎ役となり、蜜源植物の苗作り・移植活動を新旧住民で構成する地域ボランティアと協力して実施。当地域は国の特別史跡姫路城跡を含む都市公園に指定され、一般的なビオトープが設置できない制約がある中、公園内の「しらさぎの小径」に隣接した学校敷地や姫路公園を含む中曲輪地域を中心に周辺施設と協力し、設置場所を拡大するなど、地域の連携向上・魅力向上に努めている。
一般部門NO.8
(島根県・邑南町)
 平成30年に廃線となったJR三江線。存続を目指して活動してきた9団体の代表が、「廃線になっても地域がなくなるわけではない」と平成30年に「江の川鐵道」を発足。邑南町がJRから譲渡を受けた鉄道施設を維持管理しながら、鉄道遺産を活かしたまちづくりに取り組んでおり、トロッコ列車の運行や5000人超の来場があるイルミネーションイベント(令和2年YouTube番組の再生回数2500回)を開催するなど賑わいを創出。「天空の駅」の異名を持つ宇都井駅を始め貴重な鉄道遺産はインフラツーリズムとしても好評。
一般部門NO.9
(佐賀県・伊万里市)
 駒鳴付近で大きく蛇行している松浦川は、捷水路が平成16年度に完成。「自然との共生」をモットーに旧河川の自然環境保護及び利活用を図るため、地元住民で「駒鳴集落を守る会」を立ち上げ。「ウォーターフロントこまなき」は、かわまちづくり事業として整備され、平成28年5月に完成し、水辺とふれあえる場の整備から、「環境学習」「自然体験活動」「地域住民による美化活動」等を実施することにより住民の郷土理解を更に深め、少子高齢化が進んでいる駒鳴地区のまちおこし・活性化を目指し活動を行っている。
一般部門NO.10
(佐賀県・鹿島市)
 平成27年5月に「肥前鹿島干潟」がラムサール条約登録湿地となり、干潟を支えている鹿島市の自然保全、啓発、利活用を図る目的で活動しており、環境教育(市内全小学校でプログラム化し、野鳥観察では干潟案内人が説明)を実施し、海岸堤防を活用した健康づくり〔肥前鹿島干潟リレーマラソン大会(約1,000人参加)、スポーツゴミ拾い大会(150人参加)〕など鹿島市の自然に対する清掃活動や自然景観の向上、子供たちへの環境教育など、自由で多様な市民活動を年間を通じて他団体とともに行っている。
一般部門NO.11
(長崎県・雲仙市)
 平成18年より「小浜温泉57」を立ち上げ、国道57号を含む小浜温泉街周辺において道路環境美化活動を開始。ジャカランダを活かした地域活性化の活動として、「ジャカランダ通り」の街路樹にジャカランダを平成21年より植樹し管理。現在では約500本のジャカランダが育っており、花が咲く6月のジャカランダフェスタに約1万人がジャカランダを目当てに訪れる。また、地元小学校の児童に種から苗を育てる体験を行い、卒業記念植樹でジャカランダを植え、故郷には自慢できるものがあると思ってもらうように活動。
一般部門NO.12
(熊本県・南阿蘇村)
 2019年より地域住民から「立野ダムガイド」の研修・育成を実施し11名を認定。立野ダムガイドと一緒にJTBやクラブツーリズムなどと連携したツアー商品を開発している。教育旅行の一環として立野ダムと熊本地震震災遺構から地震と水災害への防災を学ぶツアープログラムを実施しており、これまでに15回以上(累計1,000名)の企画・ツアー催行を実施。その他、立野ダムのPRを行うためのリーフレットの作成・配布を行い、立野ダムの意義を学んでもらうための「白川・阿蘇・立野スタンプラリー」なども行っている。

手づくり郷土賞【大賞部門】(全1件)

大賞部門NO.1
(北海道・美幌町)
 落差工の設置により、駒生川上流に魚がいなくなったことを受け「上流に魚を呼び戻そう」との思いを共にするメンバーを中心に活動が始動。魚道づくりには、地域住民等、延べ230名を越える方が参加。近年は、河川水中のマイクロプラスチックについて、地元の高校と連携して、川の汚染状況等について調査を開始、今後プラスチックの使用量削減を目指す。また、手軽さを兼ね備えたポータブル魚道の開発・設置を新たに実施。地元に限らず、他地域への普及を進める。豊かな環境や資源を将来に残すべく、さらなるSDGs(持続可能な開発目標)に係る活動の発展に取り組んでいる。

過去の受賞案件概要

 ■令和2年度受賞案件概要

 ■令和元年度受賞案件概要

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