富士見櫓
櫓は、幅広い角度を防護できる特質のため、城内でも戦略的に重要な場所へ作られました。戦時には守護の砲塔と
して、平時には武器の保管場所として役立てられました。江戸城には、かつて数多くの櫓が設置されていました。富士
見櫓は江戸城本丸の南端に位置しており、建造されたのは 1659 年頃です。1657 年に明暦の大火が、江戸城含
め江戸のほとんどを焼き尽くした後でした。15 メートルの城壁の上で 16 メートルの高さを持つ櫓は、天守閣が消失し
た後に江戸城の象徴となりました。「富士見」の名はかつてこの櫓から望むことのできた、100 キロメートル先の富士山
に由来しています。
写真の説明
砲塔の背面
砲塔からの景色