エゾシカ
エゾシカ (学名: Cervus nippon yesoensis) は、ニホンジカの亜種であり、北海道のみで見られます。「エゾ」という語は、北海道を意味します。 北海道に固有である多くの動物の名称に、「エゾ」 という語が入っています。
アイヌの人々は、伝統的に、エゾシカを食料として獲っていました。しかし、明治時代 (1868~1912年) の間に、本土からの植民者がエゾシカをほぼ絶滅に至るまで獲りつくしてしまいました。また、植民者たちは、エゾシカの天敵であるエゾオオカミ (学名: Canis lupus hattai) も獲りつくし、北海道では1889年に絶滅に至りました。
つり合いをとって生きる
捕食者がいなくなり、冬が穏やかになり、地元の農場から豊富な食料が得られるようになったため、エゾシカの数は回復し、1980年代以降、その数は急増しました。残念ながら、エゾシカは有害です。エゾシカは小さな植物を食べ、樹皮を剥がしてしまうため、生態系に影響を与えます。その結果、地域の人々は、エゾシカの数を管理するために、忌避剤、柵、駆除などの手段を使っています。