地理空間情報

地理空間情報課ラボ

地理空間情報課ラボ > 地理空間情報課の実験的取組紹介 > 国土数値情報のベクトルタイル化検証

国土数値情報のベクトルタイル化検証

背景

国土数値情報(地価、人口、都市計画、災害リスク情報、交通インフラ、公共施設等の国土に関する基礎的な情報を全国単位のGISデータとして整備)は、2001年から一般ユーザー向けにデータを提供し、信頼性の担保された重要な社会インフラとして機能しているところです。

国土数値情報のより一層の充実・利活用を促進するため、「今後の国土数値情報のあり方に関する検討会(令和5年10月~令和6年7月開催)」において、最新技術を活用した効率的な整備手法や提供方法について検討することとされており、データそのものの軽量化や整備手法の簡素化及び利用しやすいデータの在り方について検討を行う必要があります。

ベクトルタイルは、データ容量が軽く、地図内容の機械判読が可能な特徴を有していることから、今般、国土数値情報のベクトルタイル化に向けた可能性を検証しています(実施事業者:株式会社 Geolonia)。

取組概要

(1)国土数値情報のベクトルタイル化に向けた技術的検証

国土数値情報は、GML、シェープファイル及びGeoJSON等の様々な形式を有しており、これら形式からベクトルタイル化を試行し、その可否を検証しています。

【国土数値情報 行政区域(ポリゴン)データ(2024年)のベクトルタイル化の試行結果】

※ベクトルタイル化により、ファイルサイズが452MB(GeoJSON)から76MB(PMTiles)に軽量化。

(2)ベクトルタイル化された国土数値情報の自治体が運営するデジタルマップ上への掲載

ベクトルタイルは、地図内容の機械判読が可能であり、属性値によって色や太さ等スタイルの変更が可能なことから、利用者の目的に応じて様々なスタイルの地図を作成できるほか、地図から情報を読み取り分析・利用できる特徴があります。
特定自治体において、ベクトルタイル化された国土数値情報を当該自治体が運営するデジタルマップサービスに表示し、当該自治体が提供するオープンデータとともに提供できる環境の構築を目指しています。

実証内容

地理空間データを活用している先進自治体の一つである高松市が公開するデジタル地図「高松市スマートマップ」に国土数値情報の掲載を行い、自治体が保有するデータと、国土数値情報が一つの画面で掲載されることを実証します。

また、高松市や香川県、民間事業者が連携して取り組みを進める駐車場満空情報アプリ、タクシー需要のアプリにおいて国土数値情報を掲載し、政策課題の解決、EBPMの実現、新規ビジネス創出の3つの観点から評価し、自治体業務での国土数値情報の活用の可能性を検証しています。





 

令和6年度報告書

ページの先頭に戻る