A. 近年、自動ブレーキや車線維持機能といった自動運転技術の普及拡大に伴い、自動車技術の電子化・高度化が急速に進展しています。また、この流れは今後の自動運転技術の進化・普及などに伴い、加速度的に拡大する見通しです。
自動運転技術は、高度かつ複雑な電子制御装置などで構成されており、これらの装置が故障した場合、期待される機能が発揮されないばかりか、誤作動などにより事故につながるおそれがあるため、使用時においても、機能維持を確実に図ることが重要です。
これらの課題に対応するためには、車検において、従来の検査項目に加えて電子制御装置まで踏み込んだ機能確認を行う必要があります。
最近の自動車には、車両の電子制御装置等の状態を自己診断し、記録する装置(車載式故障診断装置、OBD; On-board diagnostics)が搭載されています。OBD検査では、この機能を活用して電子制御装置等の故障の有無を判定します。
詳細について知りたい方は、制度の検討経緯(以下リンク)をご覧ください。