羽田空港のこれから

日本の経済・社会にとって必要不可欠な羽田空港。これからも日本の成長を支えるため、さらに世界を開くことが必要です。

安全の確保のために

安全の確保は、すべてに優先します。関係者一同、高い緊張感を持って日々の安全対策にあたっています。

  • 落下物の防止

    航空機から部品や氷が落ちないように、切れ目なく安全のための検討を行い、落下物対策に全力で取り組んでいきます。

我が国の航空事故に関して

航空機の運航の安全性を確保するため、何重もの安全対策を積み重ね、事故の発生を防ぐあらゆる取り組みを行っています。

我が国の航空事故に関して

航空機の墜落に限らず、さまざまな航空事故や事故に結びつく恐れのあった事案については、専門家が原因を徹底的に調査し、二度と同様の事故を起こさないよう更なる安全性の向上を図ってきました。加えて、そのような事態の予兆があった場合も航空会社に報告を求め、安全対策に活用しています。

この結果、航空事故の発生件数は減少傾向にあります。また、昭和60年以降、我が国の航空会社による乗客死亡事故は発生していません。

なお、大型機の事故は年に数件発生していますが、その多くは、乱気流に伴う客室乗務員等搭乗者の負傷等の事例です。

羽田空港周辺では、昭和57年に着陸機が滑走路手前の海上に墜落した事故以降、墜落事故は発生していません。

小型機の事故について
小型機については、調布市の住宅地への小型プロペラ機墜落などの事故を受け、操縦士や整備士に対する安全講習会の開催などの追加的な措置をとるとともに、有識者委員会における検討等を踏まえた総合的な安全対策を推進しています。
羽田空港では、こういった航空機の使用を想定しておりませんが、今後も、高水準の安全性を確保していきます。

航空機の安全確保

航空機の運航は3つの要素で支えられています。
過去の事故からの教訓や新たな技術を踏まえ、より安全であるための対策を少しずつ積み重ねる中で、各要素について何重もの安全対策がとられてきました。
これら安全対策の現場での確実な実施に加え、各要素が相互に連携することでさらに高水準の安全が実現されるよう、関係者一同日々努力しています。

安全の確保を最優先に、関係者一同、
緊張感を持って日々の安全対策にあたっています。

離着陸時の安全確保

天候不良や機材トラブルなどが発生しても、安全な離着陸を行うための対策を実施しています。

離着陸時の安全確保

航空機の安全確保

航空分野では、仮に1つの系統に不具合が生じても、別の系統がバックアップをすることで安全な飛行を維持できるようにという設計思想に基づき、各種のシステムを構築しています。

  1. 1.航空機の安全性

    旅客機は、仮に故障や操作ミスが発生しても致命的な事態に至らないよう、機器の信頼性を高めるとともに多重化を図る設計がされています。その上で、国が安全基準に基づき設計を確認し、さらに1機ごとに検査を実施しています。加えて、機体の整備は国が能力を認定した整備工場で行われ、継続的に安全性を確認しています。エンジンが1基故障しても、残りのエンジンを使用して安全に離着陸が可能です。機体を制御するための方向舵等を操作する系統の一部に損傷が生じた場合でも、操縦系統の多重化や分散配置を図ることで、機体の制御が可能です。

  2. 2.パイロットの安全性

    パイロットは、厳しい教育・訓練を受け必要な資格を取得し、不断の訓練と体調管理でその技能を維持しなければなりません。また、定期的に全身にわたり詳細な身体検査を受けています。旅客機のコックピットでは、2名のパイロットが乗務する体制で相互にチェックとバックアップを行うことで、航空機を安全に飛行させています。
    航空機を操作する際は相互に指さし復唱するなど、ミスをなくす作業工程を徹底させています。万が一、2名のうち1名が操縦ができない状態になったとしても、残りの1名だけで安全に着陸できるよう、あらかじめ手順を定め、想定した訓練も積んでいます。同時に体調不良にならないよう、食事の内容を別々にするといったところまでリスク回避に努めています。

  3. 3.地上部の安全性

    地上からの支援に関しても、何重にも安全性を確保し、万が一の場合にも機能喪失することがないように設計されています。
    羽田空港では、現在の管制塔の機能が失われた場合には、旧管制塔がバックアップとして機能するような体制を整えています。仮に停電が発生しても、バックアップ電源を使用することで、航空灯火や管制システムは必要な機能を発揮します。

  4. 航空機の安全確保の写真

航空機の安全対策の強化

外国の航空会社に対しては、所属国の航空当局が、国際基準に基づき、安全監督を実施しています。国際基準を満たしていなければ、我が国の空港に乗り入れることはできません。外国航空機を含め、安全監督等に引き続き万全を尽くすとともに、航空会社に対して安全対策の徹底を要請していきます。

航空機の安全対策の強化
それぞれの要素の安全確保
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