国土交通省では、「新下水道ビジョン(平成26年7月)」において、下水道が目指すべき長期ビジョンの一つとして、「健全な水環境の創造」の実現を掲げ、下水道が能動的に水量・水質を管理し、地域に望まれる水環境を創造すること等を提案しています。これを受け、流域別下水道整備総合計画調査指針と解説の改訂(平成27年1月)、下水道法施行規則の改正(平成27年7月)、流域別下水道整備総合計画調査指針と解説参考資料の公表(平成27年10月)を行いました。【四次元流総】
また、段階的高度処理を導入するための現場ナレッジの集積として「既存施設を活用した段階的高度処理の普及ガイドライン(案)」を策定(平成27年7月)しました。【段階的高度処理】
さらに、瀬戸内海等の「豊かな海」が求められている水域の窒素・リンの能動的運転管理を実施するための「栄養塩類の能動的運転管理の効果的な実施に向けたガイドライン(案)」を策定(令和5年3月)しました。【栄養塩類の能動的運転管理】
これらの能動的な水環境管理の推進にあたっては、特に下水処理場の運転管理に着目した場合、主に「水質」と「エネルギー」からの評価が重要であることから、「水質とエネルギーの最適管理のためのガイドライン~下水処理場における二軸管理~」(案)を策定しました(平成30年3月)。【二軸管理】
「水質」と「エネルギー」を評価し、より効率的な運転を実施して行くためには、運転管理手法の改善や省エネ設備の導入が重要となることから、「下水処理場の省エネ技術導入マニュアル(案)」を策定しました。(令和元年6月)【省エネ化】
上記に加え、下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)等による技術開発、高度処理適用による補助対象範囲拡大等による財政支援、ナレッジ共有会議の開催等によるナレッジマネジメント等により、地域の実情に応じた能動的水環境管理を推進していきます。
○四次元流総
【流域別下水道整備総合計画調査 指針と解説(平成27年1月)】
・本文 (PDF形式:2,880KB)
・概要 (PDF形式:1,511KB)
【流域別下水道整備総合計画調査 指針と解説 参考資料(平成27年10月)】
・本文(PDF形式:4,860KB)
○段階的高度処理
【既存施設を活用した段階的高度処理の普及ガイドライン(案)(平成27年7月)】
・本文 (PDF形式:4,244KB)
・概要 (PDF形式:794KB)
○栄養塩類の能動的運転管理
【栄養塩類の能動的運転管理の効果的な実施に向けたガイドライン(案)(令和5年3月)】
・本文(PDF形式:9,430KB)
【栄養塩類の能動的運転管理に関する事例集(令和3年3月)】
・本文 (PDF形式:1,606KB)
○二軸管理
【水質とエネルギーの最適管理のためのガイドライン~下水処理場における二軸管理~】(平成30年3月)
・本文(PDF形式:9,937KB)
・概要(PDF形式:1,838KB)
・資料編:支援情報【二軸グラフ作図】(xlsx形式:37KB)
・資料編:支援情報【二軸グラフの見方】(xlsx形式:150KB)
・資料編:二軸カルテ(xlsx形式:24KB)
○省エネ化
【下水処理場のエネルギー最適化に向けた省エネ技術導入マニュアル(案)】(令和元年6月)
・本文(PDF形式:9,659KB)
・本文(資料編)(PDF形式:8,610KB)
・本文(概要版)(PDF形式:9,323KB)
・概要(PDF形式:1,819KB)
○下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)
・無曝気循環式水処理技術実証事業
実施者:高知市・高知大学・日本下水道事業団・メタウォーター(株) 共同研究体
ガイドライン:http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0951.htm
・高効率固液分離技術と二点DO制御技術を用いた省エネ型水処理技術の実証事業
実施者:前澤工業(株)・(株)石垣・日本下水道事業団・埼玉県 共同研究体
ガイドライン:http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0949.htm
・ICTを活用した効率的な硝化運転制御の実用化に関する技術実証事業
実施者:茨城県・(株)日立製作所 共同研究体
ガイドライン:http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0938.htm
・ICTを活用したプロセス制御とリモート診断による効率的水処理運転管理技術実証事業
実施者:(株)東芝・日本下水道事業団・福岡県・(公財)福岡県下水道管理センター
共同研究体
ガイドライン:http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0939.htm
・平成27年度(第8回) 循環のみち下水道賞 グランプリ
受賞団体等:前澤工業株式会社、高知大学、高知県、香南市、日本下水道事業団
案件名:産官学が連携した効率的な下水処理技術の開発
概要 (PDF形式:1,212KB)