3名のエキスパートが新たに加入! PLATEAUのエバンジェリスト「Project PLATEAU ADVOCATE 2025」14名を発表
PLATEAUに関する技術や開発ナレッジの共有、PLATEAU AWARD応募者への支援など、PLATEAUコミュニティの活動を支え、促進するための取り組み「Project PLATEAU ADVOCATE」。2025年度は新たに3名のエキスパートを加え、総勢14名を「PLATEAUアドボケイト」として選出しました。

国土交通省が多様なプレイヤーと連携して推進するProject PLATEAU(プラトー)では、2020年度の開始以降、全国で3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化の取り組みを進めてきました。
2025年度は、さらなる本格的な社会実装のフェーズの中で、より現場に根ざした活用と地域連携を深めながら、都市の未来を描くための実践を拡大していきます。その一環として、ハッカソンやアイデアソン、ハンズオン、ライトニングトークなどを通じて開発者やクリエイターが参画しやすい環境づくりを進めています。
「Project PLATEAU ADVOCATE」とは
Project PLATEAUでは、さまざまな領域の人々が自らのアイデアや技術を生かし、3D都市モデルと掛け合わせて、新たな価値を生み出すことが期待されています。
こうした中で、PLATEAUに関連する技術や開発ナレッジの共有、ハッカソンなどの参加者やPLATEAU AWARD応募者への開発支援など、コミュニティの裾野を広げるとともに活動を促進するための取り組みが「Project PLATEAU ADVOCATE」です。
2024年度から始まったこの取り組みでは、PLATEAUのデータ活用などに精通し、情報発信や開発支援を通じて、PLATEAUの社会実装に貢献いただく人材を「PLATEAUアドボケイト」として選出しています。
「Project PLATEAU ADVOCATE 2025」就任者紹介
2025年度のProject PLATEAUの活動を推進していくにあたり、「Project PLATEAU ADVOCATE 2025」における「PLATEAUアドボケイト」14名を選出しました。ここでは新任となる3名をはじめ、今年度の「PLATEAUアドボケイト」14名をご紹介します。
河野 円
imgee株式会社
サイバー南無南無

プロフィール
PLATEAUの都市データを活用した映像表現や空間演出に取り組む。TouchDesignerなどを用いて、街を“感じる”体験へと昇華する試みを続けている。テクノロジーと仏教を掛け合わせたプロジェクト「サイバー南無南無」では、仏教とテクノロジーアートを融合させた独自の表現を展開。アーティストやクリエイターがPLATEAUに親しみ、表現フィールドとして活用できる広がりを目指して活動中。
PLATEAUでココロ躍る!PLATEAUでビジュアライズ
アーティストやクリエイターがこのフィールドで遊び、表現できるような“きっかけ”や“つながり”を生む活動を続けていきたいです。
簗瀬 洋平
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社

プロフィール
株式会社キャリアソフト、株式会社ソニー・コンピューター・エンタテインメント、株式会社ゲームリパブリックなどでゲームデザイナー/シナリオライターとしてゲーム開発に従事。「グローランサー」「ワンダと巨像」「魔人と失われた王国」などの作品に携わる。2013年よりユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社(現株式会社)に勤務し、学術とゲーム産業の橋渡しをするために活動。「誰でも神プレイできるシューティングゲーム」でWISS2015対話発表賞。「Unlimited Corridor」で第20回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞を受賞。東京大学先端科学技術研究センター連携研究員、大阪芸術大学客員教授を兼務。
Unityのアドボケイトとして初心者向けにPLATEAUの使い方を解説したり、活用例の動画を作ったりしてきましたが、それだけでなく個人としても自宅を建てた際に自宅の日当たりをシミュレーションしたり工務店にイメージを伝えるための動画を作るのにPLATEAUを活用しています。
街はそこに住む人誰にでも身近な存在です。そのデータが誰でも活用できるように公開されているわけですから、PLATEAUのアドボケイトとしてより多くの人に活用してもらうため、情報技術やデジタルデータそのものをより身近に感じてもらえるよう活動していこうと思います。
大澤 文孝 | 新任

プロフィール
技術ライターの傍ら、開発業務も担うエンジニア。プログラミングからインフラ構築まで、幅広く手がける。専門はWebシステム。情報処理資格としてセキュリティスペシャリスト、ネットワークスペシャリストを保有。
技術ライターとして30年。Webシステム、プログラミング、ネットワーク、パブリッククラウド、電子工作など、著作は100冊以上。
PLATEAUチュートリアルの執筆を担当。
さまざまなプロジェクトへの活用実例が増え、益々、知名度が高まるPLATEAU。
その一方で、「どのように使えばよいのかがわからない」という声を聞く機会も増えました。
PLATEAUのデータ自体は複雑ですが、先人のツールやライブラリを活用することで、3D地図として表示するのは、さほど難しくありません。
勘所がつかめれば、あとは、アイデア次第。さまざまな分野に活用できます。
SNSや各種記事、講演などを通じて、こうした最初の一歩となる「すぐに使えるPLATEAUの使い方」を広めていきたいと考えています!
於保 俊
フリーランスエンジニア

プロフィール
Web開発やUnityでのスマホゲーム開発、XR開発など、様々な開発を幅広く経験。
趣味でGISを活用したソフトウェア開発も行う。
2021年の初回PLATEAUハッカソンの「東京23区から新しい世界を創るアイデアソン/ハッカソン」では、開発者として参加。
その後、いくつかのPLATEAUのユースケース事業や情報発信に関わる。
PLATEAUって自由ですか?
既存の枠にとらわれないPLATEAU活用や、斬新なアイデアを応援します。
特に、技術を極めていく方向性が大好物です。
誰もやったことがないようなことで、壁打ち相手や技術サポートが必要でしたらご相談ください。
加茂 春菜
株式会社ホロラボ

プロフィール
2013年より「アイデアとテクノロジーで世の中に!を。」を合言葉に技術と独自の発想でこれまでにない新しい体験をプロトタイプする2人組の実験的クリエイティブユニット「すまのべ!」として活動。2021年より株式会社ホロラボにてProject PLATEAUの3D都市モデルとXRを活用した次世代の市民参加型まちづくりの実現を目指し、日々奮闘中。XRで具現化する都市のデジタルツインプラットフォームtorinome(トライノーム)の企画・開発に従事。
PLATEAUの整備都市も毎年拡大中! 3D都市モデルやオープンデータを使ってどんなことがしてみたいですか? アイデアはあるけど方法がわからない方を企画、技術の両面でサポートしていきたいです。
西尾 悟
株式会社MIERUNE
Senior Engineering Manager

プロフィール
2児の父をしながら株式会社MIERUNEでGISとWeb開発を行うEngineering Managerです!
TypeScript / Rust / WebGIS / PointCloud / 3D Tiles / AWS / PLATEAU ADVOCATE / Cesium Certified Developer
PLATEAUの登場により、点群を含む3Dデータの活用が飛躍的に進んでいます!IoT機器やAIも活用することで、デジタルツインの構築が現実のものとなっていますね!
XR等のコンテンツに加え、GISと連携することで、インフラ管理や都市計画といった実社会の課題解決に大きなインパクトを与えられます。
デジタルツイン社会の実現に向け、PLATEAUとGISの連携を推進していきましょう!PLATEAUや点群・GISデータの扱いや活用法など、技術的なご相談も歓迎ですのでお気軽にご連絡ください!
有年 亮博
株式会社シナスタジア
CEO

プロフィール
東京大学大学院 情報理工学系研究科 加藤研究室所属。高精度3次元地図処理の研究を通して自動運転の技術開発を行う。仮想世界での生活を目指しシナスタジアを設立。
建設・都市計画・モビリティ・ゲーム・映像・観光等幅広い分野で3Dデジタルツインの活用ニーズが高まる中で、そうした3D都市デジタルツインデータをより多くの方に、より簡単に使って頂ける環境・場づくりに貢献していきます。
より具体的には、PLATEAU SDK等の無料便利ツールの開発・提供、ハッカソンやAWARD、各種講演会などを通して、PLATEAUの技術理解促進、活用・開発促進に取り組んでいきます。
もっとこんな機能がほしい、などのニーズも積極的に収集していきたいと思っておりますので、たくさんの方とコミュニケーションをとらせていただければと思います。よろしくお願いします!
鈴木 智貴
株式会社シナスタジア
開発本部

プロフィール
PLATEAUをゲームエンジンで扱うオープンソースツール、PLATEAU SDKの開発に従事。
PLATEAU SDK for Unity、Unrealの開発者として、PLATEAUを活かす皆様のアイデアを拝見するのを楽しみにしております。
ハッカソン等イベントやSlackでの技術サポートを通して皆様をサポートして参ります。
常名 隆司

プロフィール
普段はハッカソンやゲームジャムの主催者をしていたり、主催者のお手伝いをしています。
「こんなことを聞いてもいいのかな?」などと気にせずに、気楽な感じでどんどんご質問ください。
「質問するのって緊張するな〜」という顔つきをしている方には、こちらから勝手にお声がけさせていただくことも多いですので、困ったらチラ見してください。
2024年度は表に出ない活動が多かったですが、2025年度は一層多面的に活動したいと考えております。
沼倉 正吾
株式会社SYMMETRY
エバンジェリスト

プロフィール
2014年にXR開発に特化したSymmetry Dimensions Inc.(旧社名:DVERSE Inc.)を米国に設立。2023年に㈱日本PSに売却後、同グループの㈱SYMMETRY エバンジェリスト現職。2024年よりデジタルツインによるインフラ(橋梁・トンネル・道路等)維持管理プラットフォームの開発に従事。
Project PLATEAUの登場以降、Society 5.0の実現に向けて、国・自治体データの提供と民間企業・クリエイターの連携によるオープンイノベーションが大きく加速しています。これらの活用や実現に興味のある皆様への技術・知見の共有をサポートできるよう尽力していきます!
久田 智之
株式会社アナザーブレイン
代表取締役/みんキャプ運営委員会 委員長

プロフィール
インターネットを活用したさまざまなプロジェクトを企画・開発。小中学生を対象にしたプログラミング体験会の開催や、公立諏訪東京理科大学でデジタルツイン講座を担当するなど地域のデジタル人材育成にも取り組む。近年は生活シーンのさまざまを「3D化して3D地図(PLATEAU)に表現」する「みんキャプ(みんなでキャプチャー)」コミュニティ活動に注力している。
Project PLATEAU は Creative Learning Spiral を意識したプロトタイピングによる価値創造が適している稀有な柔軟性・敏捷性の高いプロジェクトだと感じています。そしてその応用分野も非常に幅広いです。
多少の失敗を気にせず「小さくつくってみる・つかってみる」にまずは挑戦し、その価値を体感したら「大きくする」というような取り組みを、全国のみなさんと一緒に広げていければと思います。
ぴっかりん(青木 亮祐)
株式会社パスコ
研究開発センター

プロフィール
株式会社パスコにて、深層学習を用いた航空写真や衛星画像の判読、GISを用いたデータ解析に従事。
個人活動では、「ぴっかりん」というハンドルネームでイベントに参加したり、地理空間情報に関する発信を行う。
PLATEAU関連の取り組みとして、仕事ではユースケース開発業務や3D都市モデルの利活用に従事し、プライベートでもLT登壇やハンズオン、PLATEAU Hack Challenge 2023 in Tokyoなどのイベントに参加。
PLATEAUに限らず、衛星データや国土数値情報など地理空間情報全般が大好き。
昨年度に引き続き、PLATEAUの魅力をより多くの方に伝えるべく、SNSなどで積極的に情報を発信していきたいと思います。
PLATEAUに興味をお持ちの方や、他の地理空間情報と組み合わせて活用したい方々とともに、ワクワクするような取り組みを進めていけたらうれしいです!
米田 将
HollowByte
代表

プロフィール
データ同士を組み合わせて新たな価値を生み出すエンジニア。PLATEAUではCityGMLの属性情報を利用したヴィジュアルと実用を兼ね備えたアプリ等を開発。 専門分野の画像処理、点群処理技術を背景にAR等の空間情報にも注力。
PLATEAUはこれまでも多くのアイデアやプロジェクトが生まれてきましたが、まだまだ活用しきれていない業界や分野があると考えています。そういったところでのプロジェクト実現を企画・技術面でサポートしていきます。
内山 裕弥
国土交通省 総合政策局 モビリティサービス推進課 総括課長補佐
前 Project PLATEAU プロジェクト・ディレクター
東京大学 工学系研究科 非常勤講師
東京大学 空間情報科学研究センター 協力研究員

プロフィール
1989年東京都生まれ。首都大学東京、東京大学公共政策大学院で法哲学を学び、2013年に国土交通省へ入省。国家公務員として、防災、航空、都市など国土交通省の幅広い分野の政策に携わる。
法律職事務官として法案の企画立案や法務に長く従事する一方、大臣秘書官補時代は政務も経験。
2020年からはProject PLATEAUのディレクターとして立ち上げから実装までを一貫してリード。2024年4月から現職。
Project PLATEAUのファウンダーとして、ビジネスや技術、政策など幅広い面からPLATEAUの発展を支えていきます!