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ユースケース開発ガイド – 自治体編|INTRODUCTION|PLATEAU を使ったプロジェクトを立ち上げるには

国土交通省の推進するProject PLATEAU(プラトー)について、基本的な情報からサービス設計に必要なステップ、具体的な事例などを紹介する記事です。わたしたちの住む都市を3D空間で再現する、というこのプロジェクトは、まちづくりをDXしていくための最初の一歩として最適なツールを提供します。

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INTRODUCTION

近年、「デジタル化」や「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」の必要性が、あらゆる領域で高まっています。高速無線通信や計測機器の発展、あたらしい生活様式の導入など、複合的な要素により、こうしたDXの波は加速していくと考えられています。

国土交通省の推進するProject PLATEAU(プラトー)は、「まちづくり」をDXしていくための「最初の一歩」として最適なツールを提供します。わたしたちの住む都市を3D空間で再現する、というこのプロジェクトにより、庁内の既存データを活用し、地域の課題を解決することができます。

現在の都市の姿を3Dで再現することにより、課題の解決策が見つかることもありますし、これまで隠されていた課題が可視化されることもあります。防災、エネルギー、まちづくりなど、PLATEAUはさまざまな分野で価値を創出します。

本シリーズ「ユースケース開発ガイド」では、少しむずかしい印象を持たれがちな3D都市モデルの基本的な情報を、わかりやすくお伝えしていきます。そして、PLATEAUをより有効に使えるように、新しいサービスをつくる際には、どんなステップが必要なのかも、事例を交えながら紹介します。

「ユースケース開発ガイド-自治体編」の構成

「ユースケース開発ガイド」では、3章に分けて記事を公開しています。これらの記事は、以下のリンクからpdfでまとめて入手することもできます。

01. PLATEAUって?

PLATEAUの基本的な情報について紹介します。従来の3Dデータモデルとの違いや、活用の可能性、必要な予算の概算、財政的支援などについて触れていきます。

- PLATEAUの強み
- 何ができるのか
- Q&A

02. 新しいサービスをつくるためのステップ

地域の課題を解決する新しいサービスをつくるときには、いくつかの必要なステップがあります。この章では、PLATEAUをより有効に活用できるよう、実際に手を動かしながらサービスを具体化していくための方法を紹介していきます。

- アイデアと目的を整理する
- 目的の解像度をあげる
- 目的別の取り組み事例
- サービスの関係者を整理する
- データを見つける
- つくり、運用する

03. PLATEAUを有効に活用した3つの事例

具体的にどのような取り組みがなされているのかを紹介しながら、PLATEAUを活用してサービスを具体化していくためのプロセスへの理解を深めていきます。

- 事例01. 茅野市
- 事例02. 加賀市
- 事例03. 鉾田市

「ユースケース開発ガイド-自治体編」のねらい

わたしたちは今、かつてないほどDXを求められる環境に身を置いています。これまでは現実空間のなかでバラバラに存在していた情報が、サイバースペース上に集約され、即座に多くの人がアクセスできるようになります。そこでは、個人が瞬時に必要なものごとを探り当て、視覚的に理解し、素早く判断することができるようになるでしょう。こうした世界が実現されれば、「各所に判断を仰ぐ」「分散するデータを確認する」といった作業に追われていたわたしたちの日々は、今よりもずっとシンプルで、豊かなものになるはずです。PLATEAUで始められるDXはとても簡単です。住んでいる場所を三次元化する。静止画が動画になったとき、はじめて把握できるものごとがあったように、二次元の地図が三次元になる、その転換こそが、多くの発見をもたらしてくれます。やりたいことが、実際にできる。これがDXの本懐です。本書をきっかけに、「我慢していた大変なこと」「諦めていたいろいろな事情」を突破するためのツールとして、PLATEAUのことを知っていただければ幸甚です。

補助制度について

PLATEAUでは、国の補助制度を利用可能です。
都市空間情報デジタル基盤構築支援事業(PLATEAU補助制度)ポータル

「ユースケース開発ガイド」は以下のリンクからpdfでまとめて入手することができます。