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河川局

I.平成9年度河川局関係予算配分概要

近年の水害実態を踏まえた氾濫被害額の評価事例 : 一宮川(千葉県)



八千代橋左岸(茂原市八千代)
NTT茂原支店
 現行の「治水経済調査要綱」が制定された昭和40年代に比べ、近年、家庭における電化製品・自動車等の普及などの生活様式の変化等に伴い、水害時に家庭や事業所が受ける直接被害の形態が変化してきている。

 また、事業所の被災による水害を受けた地域以外への影響や被災家庭における便益の低下などの間接被害も増大してきている。

 そこで、近年の水害実態を踏まえ、平成8年9月の一宮川(千葉県)の水害(床上浸水967戸、床下浸水1465戸)における被害額を試算すると以下のとおりとなる。

  • 直接被害

     家庭や事業所における資産の浸水深別の被害率(資産に対する被害の率)は昭和40年代より変化。

    被害率の例(床上浸水の場合:%)
     
    家庭用品
    事 業 所
    償却資産
    在庫品
    治水経済調査要綱
    近年の実態調査例
    33.1
    55.7
    41.9
    80.2
    37.9
    70.9

     これにより、直接被害を試算すると、

    205億円(治水経済調査要綱)

    267億円

    に増加する。
  • 間接被害

     間接被害の直接被害に対する率は、昭和40年代では営業損失として6%を見込んでいたが、近年の実態調査に基づき、事業所の被災から波及する被害や被災家庭での清掃費、復旧費等を加えると30%に増大。

     これにより、間接被害を試算すると、

    12億円(治水経済調査要綱)

    80億円

    に増加する。




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