河川・ダムの点検、監視、計測や巡視について、現場への積極的なデジタル技術の導入を支援するため、「点検技術カタログ」を作成しています。これにより、点検等の効率化・高度化を図り、より一層の適切な維持管理を目指します。
「革新的河川技術プロジェクト」は、企業等が持つ先端技術や既存技術を活用して機器やシステム等を開発し、現場に速やかに導入することを目指すプロジェクトで、これまで、洪水時の観測に特化した低コストの水位計、全天候型ドローン、簡易型河川監視カメラ、流量観測機器などを開発してきました。
令和元年度からは「河川砂防技術研究開発公募」の「革新的河川技術部門」として技術開発を実施しており、これまでに河川巡視の高度化技術を開発してきました。現在は護岸構造物空洞化点検の高度化、海岸堤防・護岸におけるリアルタイム波浪うちあげ高観測手法の開発、非接触式水温機器の開発を実施中です。
河川砂防技術研究開発公募は、水管理及び国土保全行政における技術政策課題を解決するため、産学の持つ先端的な技術を積極的に活用し、産学官連携による技術研究開発を促進することを目的としており、技術分野や課題毎に産学官連携による技術研究開発体制を構築することにより課題の解決を目指すものです。
研究開発の公募を行い、応募のあった課題について、有識者で構成される評価委員会の審査を経て、研究開発を実施しています。