無人航空機による長距離河川巡視
令和5年3月に、九州の山国川でVTOL(垂直離着陸)無人航空機による長距離河川巡視の実証実験を行いました。実証実験ではあらかじめ設定した巡視航路を自動航行し、管理区間25kmをバッテリーの入れ替え等を行わず一気に巡視を行いました。

映像伝送や機体制御のための無線回線には、既設の河川管理用光ファイバを活用した自営通信網(K-PASS)を用いており、これにより遠隔からの安定的な制御を可能としています。
管理区間25kmの飛行に要した時間は25分であり、これまでの4時間と比べ10分の1に時間が短縮されました。

また、巡視の際には3次元点群データおよびオルソ画像の取得を行っており、着陸2時間後には3Dモデルを出力することが出来ました。
本取り組みついては、平常時の河川管理の効率化や災害直後の迅速な異常箇所の把握への効果が期待され、引き続き検証を行っています。
