vol.9... 渇水を乗り切る

水インフラの力


昭和62年のケース
④渇水大比較





○1都5県で一時断水や企業の操業時間短縮等(※1)
○農業用水は番水等の水管理に要する労力・費用の増加や
 作物の植え付けが出来ない等の事態が生じた
(※1)
○学校プールの利用断念(読売新聞 昭和62年7月1日朝刊)
○公園の噴水停止(読売新聞 昭和62年6月27日朝刊)
○千鳥ヶ淵(千代田区)ではボートが座礁(読売新聞 昭和62年5月14日)
○朝シャンCMが1週間で打ち切りに(東京新聞 昭和62年6月23日)
○車のタイヤ洗いサービスも自粛に(東京新聞 昭和62年6月23日)
○野川(世田谷)の1500匹の魚が多摩川へお引っ越し
 (読売新聞 昭和62年5月29日)

※1 出典:利根川ダム統合管理事務所HP
    (国土交通省関東地方整備局)

出展:東京新聞昭和62年6月23日朝刊





○1月~4月の降雨量(栗橋上流域)の平年値248mに対し131mmと約半分(※2)
○3月~5月が極端に少なく、5月5日9時に2億8300万m3に留まり、同日から河川に補給(※2)
○5月中旬にまとまった雨があったが6月も平年の約半分(91mm)と少ない<(※3)
○6月16日から10%、22日から20%の取水制限を実施。(※3)
○しかしダム貯水量は減り続け、あと1週間で6ダムが底をつくことが危惧され、
 7月2日に利根川で初めて30%に強化
(※3)
○利根川上流6ダムの連続補給量は2億1859万m3、最大日補給量は1010万m3に(※2)
○7月3日には貯水量が4539万m3まで低下(※3)
○その後は雨があり7月30日に取水制限緩和(※2)
○8月25日に取水制限全面解除(※3)

※2 出典:国土交通省関東地方整備局調べ
※3 出典:日本の水資源(国土庁長官官房水資源部)





約2億1200万m3(6月1日~8月31日)
※補給量というのは、期間中、ダムから川に水を供給した総量をさします。
 「②水を確保する技」で詳しく説明しています。


 | 昭和39年のケース  | 昭和62年のケース  | 平成6年のケース  | 平成28年のケース |