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河川局

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記者発表

2.釧路湿原の乾燥化は進行しています






 国民的財産である釧路湿原は、近年、流域の開発により、その面積が減少しています。航空写真に基づき北海道開発局釧路開発建設部が行った調査によると、近年の50年間でおよそ20%面積が減少したとの結果が出ています。また、国土地理院の研究によれば、大正時代からの比較で2/3に減少したとの報告もされています。
 そして、現在残されている湿原においても、乾燥化が進行しており、その対応が急務となっています。開発局が実施した植生調査によれば、別紙2のとおり湿潤した環境で生育するヨシ群落に代わり、より乾燥した環境で生育するハンノキ林の面積が拡大しています。
 一方、平成9年に河川法が改正され、河川法の目的に「河川環境の整備と保全」が位置づけられました。湿原等の河川環境の保全は、河川管理の主要事項になっています。
今回の河川区域の指定は、このような河川行政の方向性に沿って行うものです。

参考2ー1:釧路湿原の概要
    釧路湿原は、広さが約200km2と、湿原として日本最大の面積をもち、特別天然記念物であるタンチョウをはじめとする貴重な動植物の生息地、飛来地であり、昭和55年にラムサール条約登録湿地として指定され、昭和62年に単体の湿原として初めて国立公園に指定されました。
参考2ー2:乾燥化の原因(別紙2)
    乾燥化の原因とされるのは、湿原への土砂流入量の増大といわれていますが、土砂流入は水質の悪化という問題も生じさせています。また、乾燥化は、地下水位とも密接に関係するといわれています。
参考2ー3:河川法改正(別紙3)

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