国民的財産である釧路湿原は、近年、流域の開発により、その面積が減少しています。航空写真に基づき北海道開発局釧路開発建設部が行った調査によると、近年の50年間でおよそ20%面積が減少したとの結果が出ています。また、国土地理院の研究によれば、大正時代からの比較で2/3に減少したとの報告もされています。
そして、現在残されている湿原においても、乾燥化が進行しており、その対応が急務となっています。開発局が実施した植生調査によれば、別紙2のとおり湿潤した環境で生育するヨシ群落に代わり、より乾燥した環境で生育するハンノキ林の面積が拡大しています。
一方、平成9年に河川法が改正され、河川法の目的に「河川環境の整備と保全」が位置づけられました。湿原等の河川環境の保全は、河川管理の主要事項になっています。
今回の河川区域の指定は、このような河川行政の方向性に沿って行うものです。 |
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