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クマタカ、イヌワシは環境庁のレッドリストで絶滅危惧・B類(近い将来における絶滅の危険性が高いもの。)に指定されていますが、今回、鳥類調査についてとりまとめを行った24ダムについて見てみると、クマタカは11ダムで、イヌワシは2ダムで確認されました。
北アメリカから、1925年に移入されたブラックバス(オオクチバス)、1960年に移入されたブルーギル、1996年頃に移入されたコクチバスは、ともに繁殖力が強く、小型の魚、魚の卵、エビ等を捕食するため、在来の生態系への影響が懸念されています。また、コクチバスは流水域を好むため、河川への拡散が懸念されています。 今回、魚介類調査についてとりまとめを行った47河川・9ダムについて見てみると、ブラックバスは25河川・3ダムで、ブルーギルは23河川・3ダムで、コクチバスは3河川で確認されました。
前回も調査を行っている41河川・7ダムについて比較すると、ブラックバスは前回の19河川・0ダムから今回は22河川・1ダムに、ブルーギルは前回の16河川・0ダムから今回は19河川・1ダムにともに増加しました。また、コクチバスは、前回の調査では河川・ダムともに確認されませんでしたが、今回は3河川で確認されました。
ブタクサ、オオブタクサ(ともに北アメリカ原産)はキク科の植物で、繁殖力が強く、大群落を形成することから、在来の植物への影響が懸念されるとともに、花粉症の原因ともされています。今回、植物調査についてとりまとめを行った19河川について見てみると、ブタクサは前回の15河川に対して今回は17河川(約9割)で、オオブタクサは前回の9河川に対して今回は12河川(約6割)で確認されました。
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