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河川局

釧路湿原の河川環境保全に関する提言

2.植林などによる保水、土砂流入防止機能の向上
 流域の保水能力と土砂流入防止機能の向上のため、湿原周辺の遊休地や流域の荒廃地などへの植林を推進すべきである。

(具体的施策)

  • 流域の土砂採取跡地などの裸地や荒廃地及び放置されている作業用の道路などへの植林などを行う。具体的には、流域全体の裸地や荒廃地のうち、当面の目標として約2割減少させるものとし、その効果を検証する。
  • やむを得ず発生する裸地については、土砂流出防止対策を講ずるよう規制・指導するものとする。
  • 植林については、流域が協力・連携して行うことが望まれる。

Image3-2
施策イメージ図(流域の荒廃地等)

※上記写真は施策イメージを示すものです。

●土砂調整地による土砂流入防止対策

  • 湿原流入部や河川沿いの未利用地及び排水路合流部等に土砂調整地をつくり、土砂や栄養塩を一時的に貯留して、その量や質を調整する。設置にあたっては、ビオトープとしての機能を持つように配慮する。
  • 対象河川は、釧路川、雪裡川、幌呂川、久著呂川、オソベツ川、ヌマオロ川の6河川とし、河川沿いの未利用地等に土砂調整地を設置する。具体的には以下の通りである。
    • 湿原流入部において洪水時に低平地へ河川水を流入させ、沈砂池的な湿地の利用を行う。
    • 農業用排水路が河川に合流する前に沈砂池を設置する。
    • 河川沿いの未利用地や湿原流入部などに土砂調整地を設置する。
  • これについては、久著呂川流域をモデルとして効果を検証しながら5年以内に対策を実施する。その他の流域についても検証のためのモデル箇所を設定したうえで実施する。


施策イメージ図(湿原流入部)

●河道の安定化対策

  • 河岸侵食や河床低下を防止するために、河岸保護工及び床止め工を設置する。具体的には以下の通りである。
    • 中久著呂地区〜河川延長約1kmを対象に床止め工等の河道安定化対策を実施する。

施策イメージ図(河岸侵食、河床低下箇所)

改修イメージ図(ドイツ バイエルン州における生態系に配慮した床止め工の事例)

※上記写真は施策イメージを示すものです。



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