(別紙)
事業名 |
認定等を受けた市町村 |
河川名 |
河川管理者名 |
水と緑のネットワーク
(1件) |
岐阜県
岐阜市、各務原市、羽島市
岐南町、笠松町、柳津町 |
木曽川水系
木曽川、長良川 |
岐阜県 |
ふるさとの川整備事業
(6件) |
北海道
静内町 |
静内川水系
古川 |
北海道 |
北海道
釧路市 |
釧路川水系
釧路川 |
北海道 |
福島県
白河市 |
阿武隈川水系
谷津田川 |
福島県 |
静岡県
大二町 |
狩野川水系
狩野川 |
中部地方整備局 |
兵庫県
上郡町 |
千種川水系
千種川 |
兵庫県 |
高知県
南国市、土佐山田町
野市町、吉川村 |
物部川水系
物部川 |
四国地方整備局 |
桜づつみモデル事業
(13件) |
青森県
鶴田町 |
岩木川水系
岩木川 |
東北地方整備局 |
秋田県
能代市 |
米代川水系
米代川 |
東北地方整備局 |
山形県
酒田市 |
最上川水系
最上川 |
東北地方整備局 |
山形県
余目市 |
最上川水系
最上川 |
東北地方整備局 |
山形県
立川町 |
最上川水系
最上川 |
東北地方整備局 |
山形県
舟形町 |
最上川水系
最上川 |
東北地方整備局 |
山形県
羽黒町 |
赤川水系
赤川 |
東北地方整備局 |
東京都
葛飾区 |
利根川水系
中川 |
関東地方整備局 |
栃木県
藤岡町 |
利根川水系
渡良瀬川 |
関東地方整備局 |
栃木県
小山市 |
利根川水系
渡良瀬川 |
関東地方整備局 |
長野県
飯山市 |
信濃川水系
千曲川 |
北陸地方整備局 |
新潟県
上越市 |
関川水系
関川 |
北陸地方整備局 |
熊本県
菊池川 |
菊池川水系
菊池川 |
九州地方整備局 |
事業名 |
認定を受けた河川管理者名 |
河川名 |
市町村名 |
ラブリバー
(1件) |
群馬県 |
利根川水系
九十九川 |
群馬県
安中市 |
事業名 |
承認を受けた河川管理者名 |
河川名 |
地区名 |
防災ステーション
(14件) |
北海道開発局 |
釧路川水系
釧路川 |
標茶地区 |
北海道開発局 |
石狩川水系
千歳川 |
上流地区 |
北海道開発局 |
天塩川水系
天塩川 |
士別(九十九)地区 |
東北地方整備局 |
北上川水系
北上川 |
川崎地区 |
関東地方整備局 |
利根川水系
利根川 |
大高島地区 |
関東地方整備局 |
利根川水系
利根川 |
上新郷地区 |
関東地方整備局 |
荒川水系
荒川 |
北赤羽地区 |
中部地方整備局 |
木曽川水系
木曽川 |
高畑地区 |
中国地方整備局 |
斐伊川水系
斐伊川放水路 |
出雲地区 |
四国地方整備局 |
重信川水系
重信川 |
森松地区 |
岩手県 |
新井田川水系
雪谷川 |
軽米地区 |
岐阜県 |
木曽川水系
可児川 |
可児地区 |
兵庫県 |
円山川水系
大屋川 |
薮崎地区 |
兵庫県 |
加古川水系
加古川 |
田高地区 |
事業名 |
認定等を受けた |
河川名 |
管理者名 |
地域に開かれたダム
(4件) |
宇奈月ダム
(富山県宇奈月町) |
黒部川水系
黒部川 |
北陸地方整備局 |
長沼ダム
(宮城県迫町) |
北上川水系
迫川 |
宮城県 |
古谷ダム
(長野県佐久市) |
信濃川水系
抜井川 |
長野県 |
北川ダム
(大分県宇目市) |
五ヶ瀬川水系
北川 |
大分県 |
○ 水と緑のネットワーク
本事業は、都市化の進展などにより、水量の減少、水質の悪化、湧水の枯渇、良好な緑の減少、生物の生息・生育環境の喪失など、都市環境の悪化してきた地域において、「水」と「緑」豊かな「ネットワーク」を形成する制度です。
本制度では、独創的かつ地域の個性あふれる水と緑のネットワークの整備構想の受付をし、優れた構想を登録します。その後、水と緑のネットワークの実現に向けた具体的な整備計画を作成し、整備計画が確定し、整備・管理の実施方法について調整が終了した順に整備を実施します。
平成9年度に8箇所、平成10年度に4箇所の計12箇所が登録されており、今回、岐阜県境川において、全国で始めて「水と緑のネットワーク」の指定が行われました。
境川「水と緑のネットワーク」の指定(全国初)
対象区域は、自然豊かな長良川と木曽川に囲まれた都市河川流域であり、これらの2大河川と境川等を水と緑豊かな自然の軸で紡ぐことにより生物の移動経路としての自然環境のネットワークの形成を図るとともに、河川水や下水処理水の導入により豊かで清らかな水辺環境を創出し、併せて河川沿いの緑地帯及び公園・緑地の整備を図ることにより、やすらぎとうるおいのある都市環境を創出します。
対象区域の概要
○ 対象市町村名
岐阜市・羽島市・各務原市・岐南市・笠松町・柳津町
○ 区域内面積
121.67km2
○ 区域内人口(平成7年10月1日現在)
384,743人
○ 区域内人口密度(平成7年10月1日現在)
3,162人/km2(全区域内)
5,115/km2(人口集中区域内)
参考:335人/km2(全国:平成10年度)
主な事業の例
○ 境川多自然型川づくり
各務原市から羽島市までを水辺環境で繋ぎ、境川や新境川等の自然環境の保全・創出により水と緑のネットワークを図ります。
○ 新荒田川ふるさとの川整備
境川の代表支流である本川において水辺環境整備を行い、中流地域として上流連繁させ水辺環境の連続性に寄与します。
○ 境川緑道公園
境川の豊かな自然環境及び生態の保全・活用・復元を図り、スポーツの場、レクリエーションの場、コミュイニティの場、自然生態とのふれあいの場、水とふれあいの場を整備します。
○ 浄化用水の導入
岐阜県各務原浄化センターから下水処理水の再利用を図るために、境川までの間に放流管渠を整備し、境川及び支川排水路の水質浄化に寄与します。
境川「水と緑のネットワーク」の全体構想

○ ふるさとの川整備事業
本事業は、河川本来の自然環境の保全・創出や周辺景観との調和を図りつつ、地域整備と一体となった河川改修を行い、良好な水辺空間の形成を図ることを目的としています。昭和62年度に制度が創設されて以来、全国において事業が展開されており、「ふるさとの川整備河川」の指定を受けた189河川のうち、今回新たに6河川で整備計画が認定され、183河川が認定を受けたことになりました。
今回新たに認定された6河川の特徴は以下のとおりです。
【1】古川(北海道静内町)
かつての清流の豊かな水環境を取り戻すため、緑化の推進、生態系の復元、水質の改善、景観形成、親水性の確保を柱とした「ふるさとの川」づくりを行うもの
【2】釧路川(北海道釧路市)
消防水利や災害時の物資輸送などの「災害対策」、河畔林等の自然環境の保全と環境護岸等の整備による「自然環境」、親水性の向上やバリアフリー化などの「社会環境」の3つの視点で「ふるさとの川」づくりを行うもの
【3】谷津田川(福島県白河市)
平成10年水害の災害復旧とあわせて、従来の歴史や憩いの場としてのシンボル性を活かした「ふるさとの川」づくりを行うもの
【4】狩野川(静岡県大仁町)
計画策定から維持管理まで住民自らが参加することによって、郷土の自然と風景を守り育む「ふるさとの川」づくりを行うもの
【5】千種川(兵庫県上郡町)
山陽道や因幡街道沿いの歴史性と、豊かな自然を残す清流の水辺環境を活かした「ふるさとの川」づくりを行うもの
【6】物部川(高知県南国市、土佐山田町、野市町、吉川村)
歴史と遊ぶ(上流部)、親水とスポーツ・イベント(中流部)、水と緑と空(下流部)の3つテーマで「ふるさとの川」づくりを行うもの
○ 桜づつみモデル事業
本事業は、周辺の自然的、社会的、歴史的環境等との関係を反映しつつ、堤防の緑化を推進することにより良好な水辺空間の形成を図ることを目的としています。昭和63年度に制度が創設されて以来、今回新たに8箇所、延伸変更5箇所が認定され、全国で286箇所が認定を受けたことになりました。
今回新たに認定(延伸変更)された計13河川の特徴は以下のとおりです。
【1】岩木川(青森県鶴田市)延伸変更
既存計画区間に新たに400mを追加し、町立病院、町役場、公園、中学校等を取り込んだ区間で一体的に桜づつみの整備を行うもの
【2】米代川(秋田県能代市)新規
米代川沿いの桜づつみの整備によって、隣接する桧山川運河や能代公園、下流部の河畔公園等とのネットワークを形成し、地域住民の憩いの場を形成するもの
【3】〜【5】最上川(山形県酒田市、余目町、立川町)延伸変更
「21世紀のやすらぎある川づくり」をめざして、最上川の下流部の右岸約14km、左岸約16kmにわたる日本一の桜並木「最上川さくら回廊」を形成するもの
【6】最上小国川(山形県舟形町)新規
近隣の小学校や福祉施設と一体になり、地域住民の憩いの場としての交流拠点を形成するもの
【7】赤川(山形県羽黒町)新規
羽黒橋の環境美化と併せて、下流で既に整備済みの鶴岡市桜づつみ連なる良好な河川空間を形成するもの
【8】中川(東京都葛飾区)新規
戦時中に伐採された桜の名所「中川堤の桜」を復活するとともに、慈恵医大病院を核とする葛飾区の地域防災拠点の形成を図るもの
【9】〜【10】渡良瀬川(栃木県小山市、藤岡町)新規
隣接する渡良瀬遊水池の自然を活かし、周辺の「旧思川整備事業」や地域起こしとしての「あんずの里」の整備とも連携した水辺空間を創出するもの
【11】千曲川(長野県飯野市)延伸変更
平成5年に認定され、市民の憩いの場として好評を得ている下流部2kmに加え、さらに2kmを延伸することにより、「花と緑と水のふれあい空間」としての一連の整備を図るもの
【12】関川(新潟県上越市)新規
既存の県の病院や看護学校、市の公園整備と連携し、関川周辺の水辺整備の中で「安らぎと憩いゾーン」の形成を図るもの
【13】菊池川(熊本県菊池市)新規
かつての舟運の拠点であった菊地川右岸も北宮地区の歴史性と、豊かな自然環境を活かした水辺整備を推進するもの
○ ラブリバー
本事業は、ボランティア活動として堤防の草刈り等を行う住民に対し、河川敷等を植栽や花壇としての利用に開放し、住民等と連携して良好で潤いのある水辺空間の形成を図ることを目的としています。平成元年度に制度が創設されて以来、今回新たに認定される1河川を含め、151の河川が認定を受けたことになります。
今回認定される九十九川(群馬県安中市)では、河川愛護団体「つくも川なかよしクラブ」(平成11年3月結成、会員数約200名)が行う清掃、植栽、その他のイベント等に対し、河川管理者が高水敷の整備等の支援を行うものです。
○ 河川防災ステーション
本事業は、洪水時における円滑で効率的な河川管理施設の保全と緊急復旧活動の拠点として、水防センター、水防資材備蓄基地、ヘリポート、作業ヤード等を整備するもので、平成6年に制度が創設されて以来、今回新たに認定される12地区に加え、全国の87地区で整備計画が認定を受けたことになりました。
今回新たに認定された12地区と変更認定を受けた2地区の概要は以下のとおりです。
【1】釧路川 標茶地区(北海道標茶町)新規
釧路川水系では初の河川防災ステーションであり、平常時は公園としての活用を図るとともに、水防センターで災害状況の展示等を行うもの
【2】千歳川 千歳川上流地区(北海道千歳市)新規
千歳川流域の水防拠点として、下流部の江別市、中流部の北広島市に加え、上流部の千歳市で整備を行うもの
【3】天塩川 士別(九十九)地区(北海道士別市)新規
天塩川水系では初の河川防災ステーションであり、平常時は隣接する九十九公園等と一体となった利用が期待できる
【4】北上川 川崎地区(岩手県川崎村)新規
村役場に隣接し、水防センター等を活用した地域の防災拠点としての機能を発揮するほか、平常時は河川を基軸とした交流拠点として活用するもの
【5】利根川 大高島地区(群馬県板倉町)新規
災害時の情報収集・発信機能を備えた水防センター等を整備し、首都圏にも甚大な影響を及ぼしかねない利根川本川の破堤等の重大災害に備えるもの
【6】利根川 上新郷地区(埼玉県羽生市)変更承認
平成9年度承認の現行計画において破堤時の仮締め切り分を確保していた土砂の備蓄量を、新たに備蓄ヤードを拡張することにより、本格的な復旧にも対応し得る規模としたもの
【7】荒川 北赤羽地区(東京都北区)変更承認
隣接する都有地を取得し、災害時において新河岸川の防災船着場及び防災拠点(東京都)との一体的な運用を可能にするとともに、従来確保できていなかった作業ヤードや仮締め切り分の備蓄土量を確保することとしたもの
【8】木曽川 高畑地区(愛知県八開村)新規
木曽川の直轄区間では初の河川防災ステーションであり、国道等の交通アクセスを生かして木曽側下流域全体をカバーする水防拠点としての役割を担うもの
【9】斐伊川放水路 出雲地区(島根県出雲市)新規
斐伊川放水路と神戸川の合流点に位置し、交通アクセスも良く、近隣の市役所、県土木事務所、県立医大等と連携した総合的な防災拠点となるもの
【10】重信川 森松地区(愛媛県松山市)新規
松山市街地に隣接し、直轄管理区間のほぼ中央に位置しており、国道等を活用した迅速な水防活動が展開できるほか、平常時はイベント等の開催により身近な交流拠点としての活用が期待できる
【11】雪谷川 軽米地区(岩手県軽米町)新規
平成11年10月の豪雨による大災害を受けた河川災害復旧等関連緊急事業と併せ、隣接する地域を含めた広域的な防災拠点として、県内では初めて整備するもの
【12】可児川 可児地区(岐阜県可児市)新規
可児市の中心部に位置し、市街地に甚大な被害を及ぼしかねない箇所の水防活動に迅速に対応できるほか、平常時は公園として利用し、地域の拠点として活用を図るもの
【13】大屋川 養父地区(兵庫県養父町)新規
養父町の中心部に位置し、市街地に甚大な被害を及ぼしかねない箇所の水防活動に迅速に対応できるほか、平常時は防災センターを活用し、防災訓練や講習会等を開催するもの
【14】加古川 田高地区(兵庫県黒田庄町)新規
平常時は防災訓練のほか、防災ハザードマップの作成・配付や水防活動の実演等を行い、防災意識の向上を図る
○ 地域に開かれたダム整備事業
本事業は、地域の意見、創意工夫を活かし、ダムが地域にとってより密着した施設になるように関係機関が支援して整備を行い、ダムを核とした地域活性化を図ることを目的としています。
平成4年度に制度が創設され、現在、全国で40ダムが「地域に開かれたダム」として指定され、うち今回認定された4ダムを加え、34ダムが「地域に開かれたダム整備計画」の認定を受けたことになります。
今回新たに認定された4ダムの特徴は以下のとおりです。
【1】宇奈月ダム(富山県宇奈月町)
ダム周辺の環境により、自然を満喫しくつろげる空間、自然を活かした観光レクリエーションの場、ダムが有する多くの役割を学習する場とし、既存の観光資源(トロッコ電車、温泉)に加え、新たな魅力を創出するもの
【2】長沼ダム(宮城県迫町)
既存施設(公園、漕艇場等)を核として、ダム周辺の環境資源の保全・活用を図りつつ、スポーツ、レクリエーション施設等の整備により、地域交流の場としての持続的な利活用を推進するもの
【3】古谷ダム(長野県佐久町)
ダム湖を中心に、親水広場や休憩施設、ダム学習案内施設、散策路等を整備し、オートキャンプ、カヌー、釣り等のレジャーやイベント等の利用を推進するもの
【4】北川ダム(大分県宇目町)
家族キャンプ村や観光菜園等の整備によって地域の交流拠点とするほか、階段護岸等を整備し湖面利用を促進するもの
|